macOS Big Surの欠陥か「Macの寿命が著しく縮む可能性」 / 計算上、寿命半年


macOS Big Surの欠陥か「Macの寿命が著しく縮む可能性」 / 計算上、寿命半年

macOS Big Surを搭載したM1 Macは、記憶装置の寿命が最悪の場合半年しか持たない可能性がある。

この症状に関しては、Intel製のCPUを搭載したMacを使用する一部のユーザーからも報告されており、油断できたものではない。

Hector Martin氏(Twitter: @marcan42) により報告された内容を確認していくと、Macが記憶装置への異常な書き込み回数を記録しており、この状況が続いた場合、一部のMacは最悪の場合半年で寿命を迎えてしまう。

Martin氏が使用するモデルは、2020年式のM1チップ搭載MacBook Proで、オプションで記憶装置のSSDを2TB、メモリを16GBにカスタムしたモデル。使用期間は2ヶ月で、その2ヶ月間に、記憶装置のTBWが3%になってしまったようだ。つまり、SSDの3%が失われた。

総書き込み量(TBW) は、記憶装置が読み書きを保証する最大書き込み回数のことで、それに到達した部分がMartin氏のMacは2ヶ月で3%。

最近のMacに搭載のSSDは、書き込み回数に制限があり、それを迎えた部分は使用可能容量から削られていく。たとえに靴を持ち出すと、毎日使用をし続けると、底部が削れていき、いずれはかかとやつま先の一部がすり減っていくだろう。どこで寿命を迎えたと感じるかは人それぞれだが、靴と同様にSSDにも同様のすり減りが生じるのだ。

Appleは、このすり減る箇所を均一化するために、SSD全体の均一に使用するように制御して、一部分のみが寿命を迎えないようにしているが、書き込み回数が増えるにつれて、データが書き込めなくなる箇所が出てきてしまう。

これまでに使用されていたハードディスク(HDD) もSSDと同様に、読み書きできない不良セクタと呼ばれる箇所が現れるため、SSDもHDDも使用回数に制限が設けられていることに違いはない。しかし、SSDの破損は厄介で、使用時に違和感として伝わらないことが多く、Macが突然動かなくなる症状に見舞われること多い。

この症状を発見したMartin氏は、macOSのバグであることを疑っており、Appleへの報告に向けて取り組まれている。

性能を上げて登場したMacは、違和感を表面化させることなく、水面下で破壊が進んでいる可能性もある。新品のMacだからといって安心していると、万が一の際にデータが飛んで復旧不能に陥る可能性もあるため、Macの新旧に関わらずバックアップをお奨めしたい。

Via: iMore

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