Appleは、現地時間の2021年9月1日、iPhoneやApple Watchのウォレットに、自動車運転免許証や州のIDを追加できる機能を発表した。モバイルデバイスを介したID提示に関するプライバシーガイドライン、ISO 18013-5規格に準拠したものとなる。
ウォレットとは、iPhoneにクレジットカードを登録することで、財布のように決済機能を利用することが可能なAppleの標準アプリ。
アプリ特有の強いセキュリティを活かし、Appleと米国の州が協力し、運転免許証や州IDの登録を可能にしたようだ。
この機能利用の対象者は、提供を開始した州に居住している者のみ。
提供が開始された最初の州は、アリゾナ州、コネチカット州、ジョージア州、アイオワ州、ケンタッキー州、メリーランド州、オクラホマ州、ユタ州。
ウォレットに登録した自動車運転免許証や州IDは、この新しい機能に参加した空港のセキュリティチェックポイントなどでも使用が可能となる。
Appleによると、この機能は全国的に提供を開始する一環として、一部の州から提供を開始している。
新しく追加される州については、既に多くの州と協議を進めているようだが、新たな協力関係が締結する時期などについては明かされておらず、機能が世界中に波及するのかについても不明である。