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Appleが開発中と噂の複合現実ヘッドセットは、肉眼に近い動きをする可能性がある。
おそらく、Apple初の拡張現実デバイスとして登場するヘッドセットは、仮想現実と拡張現実の機能を有するデバイスとして開発が進められているといわれている。
これまでに出てきた情報では、このヘッドセットには透過率を有する素材は用いられておらず、装着した際の視界には、全面を覆い尽くすように配置されたディスプレイが目の前に広がるようだ。
実世界に必要な情報を追加する拡張現実に関しては、カメラが捉えた外の情報に、必要な情報が付加される仕組みが取られている。
アナリストのMing-Chi Kuo氏によると、ヘッドセットには高度なアイトラッキングシステムが搭載される。
アイトラッキングシステムの情報に関しては、以前The Informationが詳細を伝えていた。その情報では、システムが手などの動きを追尾する目的で、12台以上のカメラがヘッドセットに内蔵されている。
Kuo氏によると、このアイトラッキングシステムには、送信機と受信機を有するもので、送信機が発した波長を眼球が反射、その反射した波長を受信機が受け取ることで、眼球の動きを判断する。
一般的なヘッドマウントデバイスには、手に持つコントローラを採用しているが、Appleのヘッドセットはアイトラッキングシステムが同様の役目を担うようだ。
また、このシステムは、目が向いている方向を認識するため、不要な電力をカットできる可能性がある。
例えば、バッテリーの消費量が多いディスプレイの表示に関して、目線の先以外にある表示部の解像度を下げることが可能で、処理装置やバッテリーなどの負担を軽減できるようになる。
複合型現実ヘッドセットの発売は、2022年半ばに発売が見込まれている。拡張現実のみに焦点を当てたメガネ型は、2025年の発表を目指して開発中といわれている。