ドコモで5Gに対応したデバイスを契約する際に、必ず契約が必要となる5G専用プラン。新規契約を行う場合に5Gプランを契約することはいうまでもなく、現在ドコモで4G回線を利用しているユーザーが、5G対応のデバイスに機種変する際にも5Gプランへの変更を必要とする。
現在ドコモでは、インターネット通信を主体とした2タイプの契約プランを用意しており、そのプランのみ新規申し込みを受け付けている。
契約できる基本プランは2種類で、「ギガホ」と「ギガライト」。インターネットを多く使うヘビーユーザーはギガホを選択し、必要に応じて通信を行うユーザーはギガライトを選択する。
この2タイプの契約プランは、厳密にいうと2タイプに分かれており、従来の4G回線に対応したものと、5G回線に対応したものが存在している。
ドコモの料金プランは、分かりやすく説明している(はずの) カタログでも説明されており、ぱっと見では同じ金額で同様の内容が提供されていることが分かる。 (5Gと4Gのギガホに関しては、料金が1,000縁故となる事と通信速度に違いはあるが、契約の主要項目には変わりがない。)
しかし、よく確認をしていくと、非常に困惑する価格表示と、異なる内容に気がつく。
▼ドコモ4G(LTE) プラン
▼ドコモ5Gプラン
4Gプランと5Gプランの大きな違いは、2年定期契約の必要有無である。4Gプランは2年契約を行う必要があるが、5Gプランにはその必要性はない。このプランの内容に関しては、プランも順調な進化を遂げていると感じた部分である。
しかし、私が少し首をかしげた部分は、表示料金に関する部分。大きく表示されている金額で契約できるドコモユーザーは、ごく一部の人に限られているという現実である。
昔から付き合いのあるドコモ内通者と、新しく登場したiPhoneや契約プランについてお話をしていたところ、彼は若干苦笑いをしながら、ある部分に指を当てた。
それがプランの特記事項である。極々小さな文字で表示されている事項には、一般的な契約内容では、大きく表示されている表示価格で使用することができない旨の記載がなされていたのである。
正直なところ、長年ドコモと付き合いがあり許容の範囲が大きい私でさえ、失礼ながら その小癪さにため息をついてしまった。
4G、5Gに関わらず、ギガホやギガライトを大きく表示している金額で契約するならば、ドコモのクレジットカード(dカード) から支払いをする必要があるという。ドコモが発行するクレジットカード(dカード) を所有していない人は新たにクレジットカードの申し込みを強いられ、現在別のクレジットカードや、別の支払い方法で支払いをしている人は、ドコモの支払いのみをdカード請求に切り替える必要がある。
100歩譲ってdカードの支払いで合意ができる人ならば問題ないが、クレジットカードの審査に通らない人は加算する金額で損をしろというのだろうか。支払いに関しての経歴がブラックの人は自業自得だという考えができなくもないが、ホワイトの人でも審査に通らない人もいる。この記載方法は平等性に欠けるような気がしてならない。
話が逸れたが、現在のドコモの料金プランを契約する際には、カタログに大きく表示されている価格で契約できる人とできない人がいる。これは予め知っておくべきで、改めて強調したい。
なお、今後ドコモは割安なプランを登場させる可能性が濃厚だが、このプランに関しても制約がつく可能性がある。それは、機種変更や新規契約を行った契約回線(契約者) が適応できるプランとなる可能性があり、契約プランの変更手続きのみでは新たなプランに変更できないのではないかと考えている。
この考えは、通話の無制限プランが登場した際にさかのぼる。通話し放題のプランに変更するには、新しいプランへ乗り換える際に機種変更を必要としていた。この制約は、ほかのキャリアでも見られたことから、もしドコモが新たな割安プランを提供した際に、同様の縛りを使うのであれば、ほかのキャリアでも同様の動きが出るものと思われる。