謎は解けた!コロナ vs ダイニチ「石油ファンヒーターはどっち?」ダイニチがコロナより“売れている理由” その差は?故障率は?


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冬が近づくにつれて、毎年のように考えていた。それがコロナよりもダイニチが売れている理由である。

悶々とした気持ちで、もう何年も過ごしてきたが、今回石油ファンヒーターを購入する機会に恵まれたた。そこで、この機会に思い切って、複数の家電量販店の店員さんに、禁断の質問をぶつけ、その答えを得てきた。

他サイトによると、ダイニチのシェア数は55%を占めており、コロナのシェアは25%と、ダイニチの圧勝だそうだ。

この開きは何なのか。「ダイニチがいいのか?コロナがいいのか?」という素朴な疑問は、買い換えを控えたユーザーにとって、とても大切な疑問でもある。

ダイニチ (Dainichi) 石油ファンヒーター
ダイニチ(Dainichi)
CORONA(コロナ) 石油ファンヒーター
コロナ(Corona)

とあるサイトには「“家電量販店” での売れはダイニチNo.1」というような文言から始まる。その内容も含め、様々な仮説が脳裏を巡った。今回はその件も含めて、一切合切を確かめるべく、店員さんに色々な質問をぶつけてみた。

普段聞くことが面倒な内容をまとめているので、ファンヒーターの購入を検討中でれば、ご参考にどうぞ。

高級品は売れているのか?

まず、初めに私が質問した内容は、売れ筋の価格帯である。

石油ファンヒーターと一言にいっても、低価格商品から高価格帯のものがあり、どの帯域の製品がよく売れているのかを伺った。

この件に関して、多くの店員さんは、軒並み同じ回答をした。どうやら、高価格帯の品は、暖房器具を扱いだした冬の始まりにはあまり売れず、しばらく経った12月頃から動き始めるそうだ。

これからの冬に備える時期にリーズナブルな製品が売れ、本格化した冬に、従来のものよりも良いものを購入したいと考える動きは面白い。

ちなみに、低価格帯の製品で、一番の売れ筋は1万円台前半のものようだ。この傾向は例年変わりがなく、実際の店頭でも1万円台の赤札が付けられた商品を多く目にすることができた。

店員さんがオススメするポイントはダイニチ一筋

ファンヒーターを買いに来たお客様に、店員さんがお声掛けをしてオススメをするポイントを聞いたところ、思わぬ回答が返ってきた。

まず、機械にあまり執着しないユーザーにとって、一番売りやすい暖房器具はダイニチの石油ファンヒーターだという。

お店としての方針もダイニチを優先しているそうで、率先して値引き価格を付け、店内の通路に山積みにする低価格商品もダイニチが大半を占めていた。一般的な陳列棚に収まる低価格商品もダイニチが多い。

通路に山積みにすることで価格の印象付けを行い、値引き交渉を苦手とするユーザーを巻き込む戦略のようだ。

店員さんがいうには、機械機能に執着しないユーザーにとって、決め手となる3つの呪文があるそうで、それが「セール品がある・余熱なしの着火が早い(45秒)・臭いが少ない」。売りやすさの決め手となるダイニチの特徴である。

ダイニチ (Dainichi) 石油ファンヒーター
ダイニチ(Dainichi)

ではコロナはダメなのか?

コロナの特徴として、「電気代が極端に安い(月々で見ても100円200円と、請求額を見ても誤差の範囲内)・音が静か・10畳用を7畳用に切り替えができる」ということが上げられる。

決して粗悪なものを売っているわけではなく、商売がダイニチに一歩及ばない。「商品がいいのに売れない。」ではなく、「商品が良く売れているが、営業での戦略負けをしている。」状況なのだ。

CORONA(コロナ) 石油ファンヒーター
コロナ(Corona)

故障した際のメーカーの対応は?

万が一の故障に備えて、アフターフォローの善し悪しも購入の決め手になるのではないだろうか。

そこで、メーカーの応対はどうなのか、店側から見た裏の事情も聞いたところ、ダイニチもコロナも大変良好な対応のようで、どちらも落ち度は見受けられないという。

つまり、どちらを購入しても後々のサービスに不満を覚えることは少ない。

故障が多いのは?

故障率に関しても、特にどちらが多いということもないようだ。

ただ、昨今の石油ファンヒーターは、パソコン並みに精密な設計がなされているため、誤った使い方(古い石油を使うなど) をすると、すぐに壊れてしまう。

ネットでは、コロナの故障が多いように見受けられる。しかし、これは購入に至る経緯の違いが尾を引いている可能性がある。ごく普通の一般購入層は、店員の奨めでダイニチを購入する率が高く、ネットを頻繁に利用して、コロナの機械特性を知った上で指名買いするコロナ購入者の違い。

可能性としては非常に高いように感じている。ネットを利用しない人は、そもそもそのレビューをネットに上げることも少ないはずである。

まとめ

ダイニチのシェアが大きい理由は、メーカーの営業戦略がコロナよりも上手ということになりそうだ。

着火速度にしてもダイニチは45秒を謳っているが、コロナがイライラするほど遅いというわけでもない。私が購入したコロナの商品を例に挙げるが、着火に掛かる時間は75秒なのだ。暖房途中の給油などにも便利な秒速点火(余熱を与える)を使用すると、コロナも7秒で着火が可能である。

電気代が気になったり、寒さが非常に苦手だったりする人に対しては、積み重なる電気代も抑えられて、尚且つ大きなサイズを購入できるコロナを奨めたい。

コロナは、10畳用を購入してもECOボタンを利用することで7畳用として使用することができる。7畳の部屋に10畳用を設置することで、凍死してしまいそうな極寒の日にも余裕のパワーを発揮させられることが理由である。

一室を温めたり、時に廊下を含めてワンフロアを全体的に予熱したりする使い分けは、コロナにしかできない大きなメリットとなる。

ちなみに、私の書斎兼仕事部屋は2階にあり、昼間はECOボタンで書斎(7畳)だけを暖め、夜は通常運転で廊下と寝室も同時に暖める使い方を取っている。

書斎では設定温度になり、寝室では設定温度から3から4度前後低いちょうどいい温度で保たれるため、便利がいいのである。

ボタンひとつで快適に過ごせる環境を整えたり、短時間の使用を目的として長時間使用したりしないのであればダイニチを奨める可能性は大きい。しかし、私のような使い分けをしたり、長時間の暖房運転を希望したりする場合、微々たる電気代や灯油代の差も積み重なれば大きくなるため、そうした人にはコロナをお奨めしたい。

商売上手なダイニチに、使い方にあわせて柔軟な機械性能のコロナ。悩みどころである。

なお、高額なファンヒーターと、低価格のものでは、ファンヒーターに使用されているファンの品質も異なるようである。できる限りの静かさを求めたいのであれば、価格帯が高いものの購入をお奨めする。

最後になったが、販売方法などに関して、全ての店舗で同じとは限らないことをご理解いただきたい。

CORONA(コロナ) 石油ファンヒーター
コロナ(Corona)
ダイニチ (Dainichi) 石油ファンヒーター
ダイニチ(Dainichi)

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ゲスト
2 年 前

盲点として、コロナは点火時の最大消費電力がダイニチより大きいという特徴があります。
(コロナは650W、ダイニチは機種によって370~410W)
なので1時間程度で消すような使い方だと消費電力量の差が出なくなってしまう上に、
値段が安いので、2時間以上連続使用するならコロナ、
1時間程度で消すならダイニチがお勧めになります。

Last edited 2 年 前 by ゲスト

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