iPhone 12のバッテリー、iPhone 11より「小さい」/ 使用時間は変わらない理由

Appleが今秋リリースしたiPhone 12シリーズは、昨年2019年モデルのiPhone 11シリーズよりも小さいバッテリーを搭載している。

Tecnoblogは、ブラジルで認証されているiPhoneの使用について触れており、Appleが公には公開していないバッテリー容量について伝えている。

ブラジルの科学技術省を母体に持つ電子機器認証機関のAnatelは、今回AppleがリリースしたiPhone 12 mini (A2471)、iPhone 12 Pro (A2341)、iPhone 12 (A2479)、iPhone 12 Pro Max (A2466)のうち、iPhone 12 miniとiPhone 12のバッテリーを承認し、その情報を公開した。

▼iPhone 12 miniのバッテリー情報

どうやらブラジルではiPhone 12シリーズの販売がまだ行われていないようである。

Anatelが公開した容量は、iPhone 12 miniが2,227 mAh、iPhone 12が2,815 mAhとなる。

▼iPhone 12のバッテリー情報

iPhone 11のバッテリー容量は3,110mAhであり、その後継となるiPhone 12の容量が2,815mAhとなると、新しいモデルにはダウンサイジングしたバッテリーを搭載しているということになる。

以前紹介した「魅力が大きい iPhone 12 miniのデメリット」をご覧の方は、連続使用時間について、よく観察をなさったと思う。そのページで紹介していた情報を再度確認すると、Appleが公開しているiPhone 12のバッテリー使用可能時間は、iPhone 11と同等であることが分かる。むしろビデオのストリーミング再生時間はiPhone 12が1時間も多い。

この不思議な現象が起きた理由は、iPhone 12シリーズが搭載する処理装置の影響が大きい可能性が高い。

iPhone 12シリーズは、iPad Air 4に搭載された新しい処理装置、A14チップを搭載している。この高性能チップは、Aシリーズの中でも省電力に勤めるように設計されているものであるが、その性能は爆速である。

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自動車や電車などでも同じだろう。加速時間が長いと燃費が悪くなるが、一定速度まで達して巡行するときの燃費はいい。おそらくこの現象が、iPhoneという小さなデバイスの中で起こっていることが大きな理由になる。

しかし、そればかりが省電力を担っているとは言い難い。Appleは、年々効率を求めて開発を進めているため、プロセッサのほかにも、そのデバイスに搭載される部品単位は常にバランスが良く、ディスプレイにしてもカメラにしても、それらは最良の状態である。もちろん、それを動かすiOSシステムに関しても同様である。