Appleは2020年7月21日、2030年までにAppleに関わるサプライチェーン全体で、100%カーボンニュートラルになる約束事を発表した。
既にAppleはグローバル企業活動全体でカーボンニュートラルに成功しており、これからの新しい取り組みは、2030年までに販売されたすべてのApple製品が気候への影響をゼロにすること。
AppleのCEOであるティム・クック氏は、「私たちの環境への取り組みを後押しするイノベーションは、地球に良いだけでなく、私たちの製品のエネルギー効率を高め、クリーンエネルギーの新しいソースを世界中にオンラインで提供するのに役立ちました。気候変動対策は、革新的な可能性、雇用創出、そして永続的な経済成長の新時代の基盤となります。カーボンニュートラルへの取り組みにより、より大きな変化をもたらす池の波紋となることを願っています。」と述べている。
Appleは、2019年の二酸化炭素排出量を430万トン削減しており、製品使用エネルギーは平均して73%の削減に成功した。今後10年間のロードマップでは、リサイクル技術の飛躍的向上が主体となる。
新しくリリースした環境進歩レポートで、Appleは2030年までに排出量を75%削減し、包括的なフットプリントの残り25%に革新的な炭素除去ソリューションを開発する予定である。
▼Appleのリサイクルロボット「Daveロボット」が、次の製品へリサイクルできるようにiPhoneから資源を回収
地球温暖化に関しては、人的影響や、自然の移り変わりなど、様々な意見が飛び交っている。もしそれが自然の現象であったとしても、人が資源を使い 何かしらの汚染物質を排出しているのであれば、それに対して自然へお返しをすることは理にかなった行動である。
現状ではリサイクルを行うためにも新たなエネルギーを必要とし、これが世界的に課題となっていることも間違いのない事実である。Appleが今後どのようなリサイクル技術を試みるのか、iPhoneやMacのように一歩先の革新的なリサイクル技術を世界に提案できる日が来ることを願いたい。
▼Appleからの気候変動に関する約束