Appleが今秋リリースしたiPhone 12シリーズは、従来のiPhoneよりも傷や衝撃に強いのか。この単純な疑問を持つ我々に、分かりやすい動画が公開された。
2020年7月に、iPhoneに採用される強化ガラスとしても有名なCorningが、新しく強化ガラスとしてゴリラグラス・ビクタスを発表した。スクラッチ性能が2倍になったと伝えらたビクタスは、iPhone 12に採用されているのではないか。その様な連想もあり、iPhone 12シリーズは、従来のモデルよりも傷に強いのではないかという関心の高まりがある。
この興味に対して応えたのは、YouTubeのJerryRigEverythingとMobileReviewsEhで、iPhone 12の硬度試験を行う動画を公開した。
iPhoneを擦って削って押し潰るテスト動画。動画内では英語が使用されているが、日常目にすることができない無残な光景は、視覚のみでも充分伝わるものとなっている。
彼らの行う実験は、モース硬度に基づいた硬度テストとなる。一般的に鉱物に対する硬さの値を示すモース硬度は、10段階のレベルで表現される。
実験の結果から申し上げると、iPhone 12シリーズのディスプレイは、iPhone 11シリーズのディスプレイよりも若干傷に強い傾向にあるようだ。
ディスプレイを引っ掻くテストでは、レベル6の段階で傷ができ、レベル7のテストでは深い溝ができてしまう結果となっている。
レベル5を文章で表現すると、ナイフでなんとか傷をつけることができる硬さである。つまり、iPhone 12は、鋭い刃を持つナイフでも傷をつけることができないディスプレイを装備するデバイスであるといえる。
ちなみに、レベル6はナイフの刃が痛む硬さで、レベル7ではガラスや鋼鉄などに傷をつけられる硬さと表現される。
Appleは、iPhone 12に使用される外材に、新しいセラミックシールドを採用することで、従来のスマートフォンのガラスよりも頑丈な作りであると公表している。
ディスプレイ以外の外装テストでは、ナイフで削る工程を見ることができる。これを見る限りでは、1つのポケットへ 鍵とiPhoneを一緒に忍ばせておくのは避けた方がよさそうな気がする。
実験にはモース硬度を用いているが、力の掛け具合や角度などには個人差があるため、実験で得られた硬度レベルよりも柔らかい可能性や、反対にそれよりも堅い可能性はある点に注意したい。
Via: MacRumors