iPhone 12ではスローモーション撮影がHDから4Kへと進化


iPhone 12ではスローモーション撮影がHDから4Kへと進化

iPhone 12とiOS 14の組み合わせで高精細なスローモーション撮影が可能になるかもしれない。

YouTubeでAppleに関する動画を配信しているEverythingAppleProは、Max Weinbach氏による情報として、iOS 14のベータ版で、iPhone 12は4Kに対応した毎秒120、または240フレームのスローモーションを記録できると伝えた。

フレームとはフレームレートのことで、FPSと表記されている場合もある。これは1秒間に何コマのフレームを写し出すのかを表した数値となる。動画は連続した静止画を繋げて見ている状態であり、この数値が大きければ大きくなるほど、1秒間に表示される枚数が増えるため動画はより滑らかで美しいものとなる。

スローモーション撮影とは、通常は肉眼で確認のできない早さの被写体をゆっくりと滑らかに写し出す撮影方法である。フレーム数を多くすれば、スロー再生しても滑らかな動画となるため、スローモーションにはフレーム数が膨大に必要となる。

通常の動画は30フレームが基本であり、映画のように少し角張った映像にしたければ24フレームを選ぶ。滑らかな動画にしたければ60フレームを選択するのだが、スローモーションに関してはフレーム数が120または240と桁外れに多い。このフレーム数は、iOS 14でも変化がないようだ。

今回見つかったコードに大きな変化があったのは解像度である。通常の動画撮影では、一般的なフルHDに対応させるのか、それとも4Kとして高画質撮影を行うのかを決めていくのだが、iPhone11 までのスローモーション撮影はフルHDのみで、4Kを選択することはできなかった。

iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro MAXはiPad Proと同様に、ディスプレイの表示を60Hzから一時的に120Hzへ引き上げるProMotionテクノロジーを採用していると噂されており、もしかすると毎秒120フレームの撮影はスローモーション撮影ではなく、通常の撮影として非常に滑らかな映像を撮影することができるのかもしれない。

ひとつ気がかりなことは、この4Kスローモーション撮影が、すべてのiPhone 12で実装されるのか否かということである。もしすべてのモデルで実装するのであれば、A14チップをすべてに採用する必要があり、ラインナップとしての差別化を図ることが難しくなるはずである。

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