Appleは、現地時間の2020年12月8日、AirPodsの最高峠であるAirPods Maxを発表した。
オーバーイヤーデザインを採用したAirPods Maxは、信じられないほどのハイファイオーディオ体験を提供するAirPodsシリーズの最高峰として、アダプティブEQやアクティブノイズキャンセリング、そして空間オーディオ機能を備えて登場した。
音質に肝心なドライバーは、Appleが設計した40mmのダイナミックドライバーを搭載し、豊かで深みのある低音から、忠実な中音域、伸びやかでクリアな高音域と、全領域で忠実な再現性があるようだ。
日本での価格は61,800円 (税別) 。カラーは、スペースグレイ、シルバー、グリーン、スカイブルー、ピンクの計5種類が用意されている。
発売は2020年12月15日からとなるが、Appleオンラインストアでは既に予約注文が可能である。
現時点で最短の発送日は、2021/01/07 から 2021/01/15 の間に行われることが転記されている。残念ながらクリスマスプレゼントには間に合いそうにない。
オーバーイヤー型のデザインを採用したAirPodsMaxは、イヤーパッドにメモリーフォームを採用することで、没入感に浸れるものとなっている。効果的なシールが施されたイヤーパッドは、密着部分の圧力分散と一定量の湿度を解放するためか、メッシュ状の編み込みデザインが採用されている。
左右のイヤーを繋げるヘッドバンドには、ほかのヘッドホンではあまり見られないニットメッシュキャノピーが採用されている。これは、ステンレス鋼をフレームに持つヘッドバンドが、頭部へ均等に圧力分配するように設けられたもので、人それぞれで形の異なる頭に対応して心地よいフィット感を与えるものとなる。
ヘッドホンシステムには、AppleのH1チップが採用されており、再現性のよい音質のほかに、ヘッドホンの装着有無を検知する光学センサーや位置センサーも制御しているようだ。
ワイヤレスとなるAirPodsMaxは、384.8gの重量を有し、1回の充電で最大20時間の連続再生に対応している。
20時間の連続再生は、音量を50%に設定した状態で、アクティブノイズキャンセリング、または外部音取り込みモードを有効にした場合、あるいは空間オーディオをオンにした場合のため、これらをキャンセルして一般的なヘッドホンとして使用する場合は、連続再生時間はもっと延びそうである。
また、50%という音量は、一般的には大きい音量のため、一般的な用途ではスペックに記載されている連続再生時間よりも伸びる可能性がある。
音量を絞った状態での使用について、物足りないのではと感じるかもしれないが、オーバーイヤー型に内蔵される大きなドライバーは、AirPodsやAirPods Proに採用されているドライバーよりも遙かに大きく豊かな再現性を秘めているため、小さな音量でも必要十分と感じるはずである。採用されている40mmのダイナミックドライバーは、一般的に他社製の高級ヘッドホンのものと同サイズとなるが、H1チップとの組み合わせは、それ以上の効果を発揮しそうである。
AirPods Maxの同梱物は、AirPods Max本体、スマートケース、Lightningケーブル(USB-C) 、マニュアルの4点となる。充電アダプタは同梱されていないので、別途購入するか、20Wの充電アダプタを必要とするiPhone 12シリーズとの共用を検討したい。
なお、スマートケースに収納されたAirPods Maxは、超低電力モード、つまりスリープモードに切り替わるため、長時間の待機時間を実現するようである。