Appleは、電気自動車の開発陣営に、元BMWの上級幹部Ulrich Kranz氏を雇用した。
Kranz氏は、BMWで30年の経歴を持つ人物で、BMWの電気自動車i3やi8を手がけた開発グループでも実績がある人物である。
同士は、BMWを退社した後に、自動運転の電気自動車開発を手がけるCanooへ最高経営責任者として移籍した。そして、Canooから退き、1ヶ月という短期間の間にAppleへ籍を置いた形となる。
Bloombergによると、AppleがKranz氏を雇用したことは、電気自動車の先駆けともいえるテスラに、真っ向から対応する自動運転の電気自動車を開発する決意の表明だと伝えている。
Appleの電気自動車、通称Apple Carについては、韓国のヒュンダイグループに収まる起亜がアメリカの工場で生産を担うといった話や、Appleが多数の自動車メーカーと製造について交渉を行っているといわれてきた。
その際には、ヒュンダイが新しく発表した電気自動車用のプラットフォームが採用されるとの情報もあったが、それ以前にCanooのフレームが採用されるという話が浮上していた。
Canooのシャシーフレームは、トラックなどに使用されるラダーフレームが基礎のようなデザインで、車両下部のみで剛性を保つ構造は、上部の空間を自由に設計することを用意とするものである。
直近では、ポルシェを退社したシャシー開発責任者がAppleに移籍している。
ポルシェのシャシー開発責任者に、BMWからCanooへと順調に電気自動車と関わった人物のコラボレーションは、Appleにとって新たなカテゴリへの進出を一気に加速させる可能性がある。
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