Appleに部品を納入するサプライヤーが動いた。この度動きを見せたのは、カメラの手ぶれ補正用部品の供給を担うとされる日本のメーカーである。
DigiTimesは、業界筋からの情報として、日本を拠点とするVCMサプライヤーが、台湾を拠点とする契約メーカーに向けて生産能力の拡大を要請したと報じた。日本を拠点とするVCMサプライヤーは、アルプスアルパインやミスミのことである。
増産に踏み切るタイミングは、2021年6月末から7月上旬で、現在の生産能力から約40%拡大の増産体制に入るようだ。
VCMとは、ボイスコイルモーターの略で、スピーカーの原理を応用した手ぶれ補正用部品である。原理を調べてみると、磁気ヘッドを直進運動させる一種のリニアモーターで、カメラの手ぶれの方向とは逆にセンサーを瞬時に動かすことで手ぶれを打ち消す。
メーカーが増産に踏み切る理由について、DigiTimesは、2021年モデルのiPhoneの多くに、センサーシフト式の手ぶれ補正を採用する計画を伝えた。
センサーシフト式の手ぶれ補正が採用されるデバイスは、iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxで、超広角レンズと広角レンズのカメラ部分に手ぶれ補正を搭載する。また、それと併せてオートフォーカスも搭載するようだ。
アナリストのMing-Chi Kuo氏による情報では、iPhone 13シリーズは、すべてのタイプに光学式の手ぶれ補正(センサーシフト式手ぶれ補正) が採用されると伝えられていた。また、レンズに関しては、iPhone 12 Proに採用のF2.4よりも暗所に強いF1.8をiPhone 13 ProやPro Maxに採用すると予測している。
iPhone 13、設計 大幅見直しか / 画面領域拡大 ProMotion カメラ性能向上 バッテリー容量が増える
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