Appleは、LGブランドのディスプレイ販売を終了する可能性がある。
先月Appleは、ヨーロッパ各国のAppleオンラインストアからUltraFine 4Kディスプレイの販売ページを削除した。
そして今回、Appleは、LG UltraFine 5Kディスプレイの販売ページを削除している。
MacRumorsによると、Apple Storeから削除された国は、現在フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、イギリスなどで、UltraFine 4Kディスプレイが削除された国と同様のようだ。
日本のApple Storeを確認すると、4Kディスプレイ、5Kディスプレイ共に商品ページは存在している。しかし、先月の時点で注文可能だったUltraFine 4Kディスプレイは、「バックに追加」ボタンが機能を停止し、「売り切れ」と表示されていた。
Appleは、入荷の目処が立つ商品に対して、「●●週間後のお届け」のように受取日の予定を記載するが、現在その表示も見ることはできない。そこで、「受け取れる日」のリンクをクリックしたところ、「お近くのApple Storeで受け取れます。」との表記があり、店頭で受け取る場合には、受け取れる日が明日と表示されている。おそらく、店頭に在庫がある場合は、その在庫を提供するのだろう。
先月の話になるが、Appleは、安価なディスプレイ開発に取り掛かっているとされていた。このディスプレイは、2016年に販売を終了したThunderbolt Displayの後継モデルとしてリリースされると予測されている。
BloombergのMark Gurman氏によると、このディスプレイは、早期の開発が目標としてかがげられているものの、製品化には少々時間を要するといった内容で、2021年には発表されないと受け捉えていた。
しかし、Apple StoreでLGの販売を終了していく状況を見ていると、開発は順調に進み、前倒しで発表されるのではないかと期待が膨らんでいる。
現在、Apple Storeで購入できるApple純正のディスプレイは、一般人が簡単に手を出すことのできないプロ仕様のもののみで、穴を埋める低価格モデルの存在がない。その上に、LGのディスプレイを販売終了とするならば、見えてくる構図は低価格ディスプレイ発表の前倒しである。
Appleは、Appleシリコンを搭載したMacをリリースしたが、特定のディスプレイ環境に表示の不具合を抱えている。この問題の解決策として、ソフトウェアの調査は行われているが、そのほかの案として、相性のいい純正のディスプレイを提供することも急務として進められている可能性がある。
2021年3月にはAirTagsの発表が行われる可能性や、9月頃には新型Macの発表が行われる可能性がある。ディスプレイ発表の情報については、現時点でなにもないが、もしかすると3月あるいは9月に、抱き合わせで発表が行われる可能性も否めない。