シャープは、長崎大学と共同で実験を行い、プラズマクラスターが新型コロナウイルスに有効であることを確認した。
実験では、新型コロナウイルスが入れられた容器に、約30秒間プラズマクラスターを照射したところ、約90%のコロナウイルスが感染力を失ったという。
広い空間やプラズマクラスターを搭載した商品では実験をしていないため、商品自体に効果があることは証明されていないが、長崎大学感染症共同研究拠点の安田二朗教授は、市販の製品でもある程度の効果は期待できると伝えている。
では、プラズマクラスターを買うべきなのか。なにを買えばいいのか。7000や25000といった数字に意味はあるのか、商品を交えて紹介していこうと思う。
プラズマクラスターは空気清浄機ではない
プラズマクラスターはシャープの独自イオン技術で、除菌や消臭ができるものとしてシャープの製品に採用されているイオン発生器となる。プラズマクラスターといえば空気清浄機を指すような捉え方をしている人も少なくないが、実は扇風機やエアコンといった空気を循環させるものをメインとして搭載されており、カビの繁殖を抑制する狙いから冷蔵庫や洗濯機などにも内蔵されているイオン技術となる。
喘息にも効いたプラズマクラスターの原理と安全性
プラズマクラスターの原理は、電気の力を利用して水を2つの物質へ分解して放出する技術となる。危険ではないのかと思われるかもしれないが、元々自然界に存在するもので、2つの物質は菌などに付着すると再び水へと戻る化学変化を起こすため、特に危険なものではない。
むしろ、私の経験からいえば、静電気の緩和や、喘息の軽減を体感しており、喘息持ちの人には特にお奨めしたいものとなっている。あくまで個人の意見であるが、発作が出ていないときも呼吸が非常に楽なのである。呼吸を飲料水に例えていうと、喘息持ちの人の呼吸は硬水を飲んでいるようなしんどさがあるが、プラズマクラスターが放出されている空間では軟水の水を飲むように空気を柔らかく感じることができてしまう。
話が逸れたが、プラズマクラスターの技術をもう少し詳しく説明すると、水は2個の水素と1つの酸素が結合して作られている。それをプラスの水素とマイナスの水素に分解して放出するのがプラズマクラスターとなる。
プラズマクラスターは、プラズマ放電を起こすことで、水素(H+, プラスイオン) と、酸素(O2−, マイナスイオン) を作り出す。放出された2つの物質が菌などに到着して表面に付着すると、再び結合してOHラジカルという物質に変化する。これがプラズマクラスターの肝である。酸化力が非常に強いOHラジカルに変化した物質は、菌の表面にあるタンパク質から水素を抜き取ることで菌が持つタンパク質を分解してしまう。つまり菌を無効化してしまうのだ。水素(H) を吸収したOHラジカルは、再び物質を変化させて元のH2Oへと戻る。
プラズマクラスター7000?25000?NEXTどれを買えばいい
プラズマクラスターでは7000番と25000番があり、その上にNEXTと表記されたタイプがある。
これらの違いは、基本的に浮遊菌に効果を示す7000か、付着菌までやっつけてしまう25000やNEXTなのかという違いであり、放出されるイオンの数も異なっている。シャープがイオン発生目安としている動作環境に違いがあるため、あまり細かい部分までは攻めないが、1立方センチ当たりの個数が一番多いものがNEXTとなり、続いて25000、その次に7000と、順に少ない数のイオンを放出するタイプとなる。
少ないイオン数の7000番もメリットがないわけではない。7000は、プラズマクラスターのイオン発生部分の交換をせずに使い続けることができ、25000やNEXTは連続稼働をした場合には2年間でイオン発生部分の交換をする必要性が出てくるため、メンテナンス性を考えるならば7000番が楽でいいだろう。
イオン発生部分の交換をしないままでいると、イオン放出が強制ストップされてしまい、ストップした時点から突然異臭が発生することを経験している。あわよくば交換無しで行くことは可能かもしれないと思った人は注意が必要なポイントとなる。なお、総運転時間は約17,500時間で、約19,000時間が経過するとイオンの放出が停止する仕組みとなっている。
7000も敵前適所で効果を発揮するものとはいえ、ウイルスの心配をするならば、ドアノブや体などに付着したものまでをも無効化する25000や、最上のNEXTを選んでも損はないのではないだろうか。
NEXTの仕様は、25000よりも付着ウイルスの作用を抑えるスピード1.3倍(約) が早く、ニオイの原因菌を除去する効果やペットの皮膚に存在する特有菌の作用を抑える効果が追加されているものとなる。
プラズマクラスターのおすすめ商品
プラズマクラスターを搭載した製品の中で、自分が購入するならコレだろうと思う商品を抜粋してみた。どの商品も基本的に25000やNEXTが選べるものは25000以上を選び、7000番を搭載しているものは検討材料には含めていない。ご参考にしていただければ幸いである。
空気清浄機
▼おすすめ畳数:10畳 シャープ 空気清浄機【加湿機能付】(空清18畳まで/加湿18畳まで ホワイト系)SHARP 「プラズマクラスター25000」搭載 KI-NS40-W
▼おすすめ畳数:16畳 【ベストセラー】シャープ 加湿 空気清浄機 プラズマクラスター 25000 ハイグレード 16畳 / 空気清浄 31畳 2018年モデル ホワイト KI-JS70-W
▼おすすめ畳数:21畳 シャープ 空気清浄機【加湿機能付】(空清34畳まで/加湿23畳まで ホワイト系)SHARP 「プラズマクラスター25000」搭載 KI-NX75-W
▼おすすめ畳数:23畳 シャープ 空気清浄機【加湿機能付】(空清46畳まで/加湿41畳まで ホワイト系)SHARP 「プラズマクラスターNEXT」搭載 KI-NP100-W
エアコン
エアコンの畳数で、「6畳〜8畳」と記載のあるものは、6畳が木造で8畳が鉄筋コンクリートの建物の畳数目安となる。木造で8畳の場合は8畳から目安を買わないと電気代のみがかさばることになるため注意したい。エアコンの暖房機能を利用する人は暖房能力の乗数目安にも気を配りたい。
なお、価格帯や理想的な間取りを独断で選んで商品を選んだため、畳数にバラツキがある。ほかの畳数用も販売されているため、すべての畳数を表示するには「Amazonで探す」ボタンか、「楽天市場で探す」ボタンを押してもらいたい。
▼プラズマクラスターNEXTを搭載したモデル。空気清浄機と喚べる唯一のエアコン。
8畳からのモデルを選んでいる。
▼プラズマクラスター25000を搭載したモデル。カンタンお手入れで清潔キープ。リーズナブルに付着菌まで対応したいならこれがお奨め。
こちらは6畳のモデルを選んだ。