Appleは、次期macOSであるmacOS Big Surの4番目となるベータ版をリリースし、その中にはSafariに関する待ちに待った待望の更新が盛り込まれている。
その中にあったものとは、Safariを使用した高画質ストリーミング配信に関する内容である。ベータ版で見つかった変更は、YouTubeの視聴に高画質な4Kをサポートする内容で、macOS Big Surでは 2160pの4K動画を視聴することが可能となる可能性が高い。
従来のMacの多くは、ハードウェアの制約もあり、SafariでYouTubeを視聴する際に、画質に制限を設けてフルHDでの視聴を最高画質としていた。4Kを映し出せるディスプレイを搭載していてもフルHD止まり。
どうしても4Kで視聴したいときには、Google Chromeなど別のブラウザを使う必要があったため、Safariをデフォルトとして使用する一般的なMacユーザーは焦れったい操作を余儀なくされていた。
macOS Big Surのベータ版では、Netflixの視聴も4Kに対応する可能性を示唆するシステムの変更がなされており、今後リリースされる予定のAppleシリコン搭載Macは、持て余すほどの高性能化が期待できそうだ。
ちなみに、フルHDの解像度は1920×1080ドットで、それに対して2160の4Kは3840×2160ドットと2倍の画質となる。
おそらく、今まで最高画質がフルHDであったことに気がつかなかったMacユーザーも多いはずである。その理由は、YouTubeにアップロードされている動画のほとんどは、最高画質がフルHDであることに起因している。
余談になるが、ほとんどの動画がフルHDである理由は、投稿者の編集上、都合がいい画質であるからだ。私自身が動画を投稿して思うのことだが、4Kで撮影した動画から必要な画角をトリミングして、フルHDとしてアップロードする方が、撮影時のミスも少なく、編集をする際にMacへの負担も少ない。
現在、テレビやカメラにも8Kの画質を特徴とするものが出始めているため、今後は一般人も手を出しやすい環境が整うのではないかと推測している。8Kカメラを手に入れられれば、今後主流となる動画の品質は、フルHDから4Kへと移行していくため、macOS Big Surのアップデートで見つかったSafariの更新は、先を見据えれば有効なもののように感じる。
ベータ版で見つかった機能に関して、それが正式なリリース版に採用される可能性は100%ではない。今回見つかったシステムの変更は、おそらく採用されるはずではあるが、“絶対” ではないことは心に留めておきたい。