ARやVRデバイスの市場は、ガラスのような素材で作られたデバイスが主流となり、2021年から2022年までに急成長を遂げる可能性がある。
TrendForceのアナリストであるJason Tsai氏によると、ARとVRのデバイスは、メーカーの積極的な製品戦略で急速な成長を成し遂げるという。
この分野で代表的なメーカーとしては、Appleを筆頭にHuaweiやSamsungなどの名前が続き、新たなる市場を盛り上げていくようだ。
ARとVRの違いは、デジタル情報が現実世界の視界にプラスされるか、目の前に広がる世界自体が仮想の世界であるかである。日本語で表記すると、ARは拡張現実であり、VRは仮想現実と表現する。
現在、Appleが実用試験に取り組んでいる半透明のレンズは、現実世界に情報をプラスした拡張現実を実現するためのものと予測されている。
市場は、2021年から2022年までの間に急速な拡大をし続け、2025年にはデバイスの総出荷数が4320万台に上ると予測されている。2025年までの5年間で、肥大化する成長率は53.1%が見込まれている。
スマホ市場の成長率が一桁台となった今、革新的なデバイスによる新たな市場は、メーカーのみならず買い手の好奇心もそそる市場となっている。
Appleは、台湾のサプライヤーであるFoxconnと協力してARへの取り組みを進めており、実験段階にあったプロトタイプは、市販品に近づいた試作機へと前進しているようだ。
また、米国で公開されたAppleの特許では、目の前にある現実世界のものが操作ボタンとなるに仮想タッチインターフェイスの内容が公開されており、見るだけの世界に留まることはなさそうである。