Appleから1人のエンジニアが離脱し、Apple Carの開発に影響が出る可能性がある。
22年間務めたAppleから離れると決心したのは、エンジニアのBenjamin Lyon氏。今後は、宇宙を目的とするベンチャー企業Astraへ移るようだ。
Lyon氏は、Appleの大きなプロジェクトに数多く取り組み、一番親しみのある部分ではiPhoneの開発にも起用された人物である。
主要なエンジニアとして長く地位を確立していたLyon氏は、プロジェクトTitan、つまりApple Carの開発にも携わった人物のようで、BloombergのMark Gurman氏は、数少ないマネージャーに選ばれた1人だったと伝えている。
Photo: Linkedin
現在、Appleは、Apple Carの開発に向けて、共同開発あるいは製造を担う自動車メーカーを探しているといわれており、直近では日本の自動車メーカーと協議が行われているとの情報が浮上していた。
一番の有力候補だったヒュンダイ自動車との交渉は、ヒュンダイ自身が交渉を絶ったことを公にしている。
また、最近では、ポルシェからシャシー開発責任者を迎え入れた話題などがあり、急展開を見せていた矢先の出来事に、少々困惑を隠せない。
Apple Carのプロジェクトは、発足して既に7年という歳月が流れているが、製品やプロトタイプの発表は未だになされていない。
2025年にはApple Carが発売されると予測されていた矢先である。消えゆく大きな存在が原因で暗雲が立ちこめなければいいが、少なからず今後の開発あるいは独自性に影響を与える可能性はありそうだ。
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