Appleは、アプリ開発者の不満に柔軟な対応を示した。
2020年モデルとして登場した次世代型のMacは、初めてAppleシリコンを搭載したMacとして、一般に流通が開始されている。
しかし、それ以前の段階で、Appleは開発者専用のAppleシリコン搭載Macを一般に先駆けた開発者の元へ送り出していた。
当時、このDeveloper Transition Kit(DTK) を利用するには、開発者がAppleに対して500ドルを支払う必要があった。そして今回、Appleは、DTKを使用する開発者に200ドルのクレジットを提示して、DTKの返却を求めた。
開発者の多くは、この末が合わないAppleの仕打ちに、200ドルのクレジットに不満を唱えていたところ、Appleは200ドルから500ドルへ増額を決定したようだ。
不満を漏らしていた理由は、DTKの所有権がAppleにあり、開発者は仮の使用者であるという点である。
この500ドルのAppleクレジットは、一般販売が開始されたM1チップ搭載のMacを購入するための補填に使用できたり、現時点で流通用のMacを所有している開発者は、別のApple製品の購入に充てたりすることが可能。
アップル・デベロッパ・リレーションズから送られてきた内容を確認すると、前回送付のメールに記載されていた200ドルのクレジットについて、開発者からフィードバックを確認したという内容から始まっている。
そして、主となる内容には、5月に有効期限を迎える200ドルの代わりに、年末まで使用が可能な500ドルのAppleクレジットを提供する旨の記載がなされている。
このAppleのクレジットは、DTKを返却すると受け取りができる仕組みのようで、開発者の中には返却から新しいMacを手に入れるまでの数週間、Appleシリコンを搭載したMacが手元にない状態が続く人も出てきそうである。