Appleは、2021年前半にAirPods Proに似たカナル型のイヤホンを発売する可能性がある。
おそらく兄弟モデルであろう次期AirPodsは、AirPods Proよりも価格を抑えて登場する見込みである。
2019年10月28日に、Appleが満を持して世に放ったAirPods Proは、アクティブノイズキャンセリング機構を備えたカナル型のワイヤレスイヤホンである。
今回、登場が見込まれるモデルは、そのノイズキャンセリングを有さないモデルとして登場する可能性がある。
TheElecは、韓国のサプライヤーからの情報として、AirPods Liteが発売される予定であると伝えている。
このサプライヤーは、AirPodsに搭載されるSiPを開発しているメーカーだという。SiPとは、システムインパッケージの略で、俗にいうニュアンスでは、オールインパッケージという単語が妥当かもしれない。
1つの基盤にすべてのものを詰め込むことにより、内部の余分な空間や、基盤の無駄を削減することができ、結果として処理の効率化や小型化に貢献する技術である。
サプライヤーは、2021年モデルのAirPods Liteには、正方形のSiPが搭載されるという。
AirPods Proに搭載されるSiPの見た目は、円形の一部を直線上に細断し、その部分を伸ばしたマウスのような形をしている。前方後円墳のような形と例えた方が分かりやすいだろうか。
兄弟モデルにも関わらず、SiPの形に違いが出た理由は、おそらくノイズキャンセリングの有無によるもの。この情報が正しいならば、デザインはAirPods Proのデザインをスリムな筋肉質にしたようなデザインになる可能性がある。
Appleは、AirPods Proを発売した直後に、AirPods Liteの発売も予定していた。しかし、AirPods Proの売れ行きが、当初の予想よりも好調であったため、Liteの発売を延期したようだ。
AirPods Proと開発時期が同じ。このことから分かるものは、処理装置にH1チップを搭載している可能性が高いということ。AirPods Proや、昨日発売されたAirPods Maxにも搭載されるH1チップに新鮮みは感じられないが、安定した品質を確保していると思うと、性能面での悩みどころは減りそうである。
なお、AirPods Liteは、「AirPods 3」という名前を与えられる可能性もある。この名前の意味合いは、お察しの通り、スタンダードモデルの後継モデルである。スタンダードモデルは、インイヤー型ではあるが、密閉タイプのカナル型ではないことが好評を得ているモデルである。環境音に音楽をプラスしたいと考えるユーザーにとって、スタンダードモデルの存在は大きい。
Liteに搭載されるSiPは、Appleの品質検査を通過後、予定通りであれば2021年から量産を開始することが見込まれている。