初代AirPodsが登場した2016年、Appleは新たなプロジェクトとしてオーバーイヤー型ヘッドホンの開発に着手した。
イヤホン型の発表を終えると同時期に開発が始まったAirPods Maxは、ワイヤレスに関する需要と関心の高まりを背に受けて、十分な成果を確信しつつ先に進んだのだろう。
小型のイヤホンで成功したAppleのエンジニアは、それよりも遙かに大きなヘッドホンの開発を難題とは捉えなかった可能性がある。
それが、とある人物の言動である。彼の言動は、これほどまでに長い期間を要するプロジェクトだとは思ってもみなかったと捉えることができるもので、喜びに満ちたものである。
その人物とは、ヘッドホンの開発に関わったとされるエンジニアの一人。
Appleの元エンジニアであるDinish Dave氏は、2016年にAppleと秘密保守契約を結んだ最後の製品がようやく発売されたことをTwitterで公にし、その発言にはAirPods Maxへのリンクが添えられていた。
Dave氏は、2014年6月から2018年2月までの3年8ヶ月という期間、Appleの上級インタラクティブデザイナーを務めた人物である。よほど嬉しかったのだろう。
しかし、彼の発言を受けて、Macの元オペレーションリーダーがリプライで疑問を呈している。
結果として、Dave氏は「正直に申し上げると私のプロジェクトではありません。多くの友人達が一生懸命作ったものです。」と発し、元のツイートを削除している。
我々Appleの顧客は、発売されたデバイスと、その価格にのみ関心を持つ傾向にあるが、4年という歳月を得て生まれた妥協なきAirPods Max。そう捉えると、少々値の張るものであっても価格以上の価値を見出せそうである。
AirPods Max design started 4+ years ago! pic.twitter.com/W8rHTZIbVx
— Ryan Jones (@rjonesy)
via: iMore