2021年モデルのiPhone 13シリーズは、5Gネットワークへの接続性や安定性が向上している可能性がある。
以前、アナリストのMing-Chi Kuo氏は、2021年モデルのiPhoneには、ドコモやau、ソフトバンクといったキャリアの電波が届かない地域でも通話やメールの送受信が行えるように、低軌道衛星通信接続を可能にするモデムが内蔵されていると伝えていた。
しかし、この情報について、MacRumorsは、多方面からの指摘を取り上げた。Kuo氏による情報では、iPhoneに内蔵の通信モデムQualcomm X60がn53バンドをサポートするようにカスタマイズされて、衛星通信に対応する見込みだった。そして、この通信サービスを利用するには、キャリアがGlobalstarと協力することで、ユーザーは追加料金や契約の変更をする必要がないとの方向性を示していた。
しかし、このX60がサポートするn53バンドの実装について、Kuo氏が解釈を間違えているとの指摘が相次いだのである。
Globalstarは、AppleのiPhoneに通信モデムを提供するQualcommと提携をしている衛星通信の会社である。このGlobalstarが2月に発表していた内容によると、n53バンドは地上波の商業化を拡大するために用いる周波数である。
なお、n53バンドについては、Qualcomm X65モデムがサポートしているとの情報はあるが、2021年モデルのiPhoneに搭載のX60モデムにカスタムして搭載されている可能性は不明となる。
n53バンドの使用については、Nokiaがシアトル港のプライベートWi−Fiネットワークに使用していることが判明しており、5Gネットワークの安定性向上に、今後様々な場所で普及する可能性がある。