Appleは、次期MacBook Proを2021年9月の発売に向けて調整している可能性がある。
DigiTimesは、MacBookシリーズのサプライチェーンに、Zhen Ding Technology社とTripod Technology社が加わり、供給体制の強化が図られることを伝えた。
この2社が供給を担う部品は、ディスプレイに使用されるMini LEDのバックライト。供給体制は、第3四半期から強化されるようだ。
Zhen Ding Technologyは、iPad Pro 12.9インチに搭載のMini LEDバックライトパネルの供給を担っているが、MacBook Pro向けのパネルについても供給を行う。
DigiTimesが報じた内容によると、このパネルの供給は、2021年第3四半期後半に発売予定のMacBook Pro、14インチと16インチ向けとして準備が進められている。つまり、新型のMacBook Proが発表されるタイミングは、2021年9月頃。
フルモデルチェンジが行われて登場する見込みの次期型MacBook Proは、iPad ProやiPhone 12シリーズのようにフラットエッジのデザインを採用するといわれている。仕様面での変更点は、これまでに廃止された内容を含めて、設計の見直しが行われる見込みで、SDカードスロットやHDMIポート、MagSafe充電ポートの復活なども噂されている。
搭載の処理装置に関しては、Intel製のCPUからAppleシリコンへ移行することに間違いはなく、搭載されるAppleシリコンにはM1Xチップが採用される見込みである。
M1Xチップの存在は、既にAppleが存在を公にしている。2021年6月に開催された世界開発者会議WWDC21の場で、Appleは説明映像にM1Xの存在をちらつかせた。正確には、一般ユーザーが目にする機会のないデバイスの制御コードで、その中にm1x MacBook Proの存在を明確に示した。
M1Xチップは、2020年モデルのMacに採用されたM1チップがベースである。初のAppleシリコン搭載Macとして世界が注目した新時代のM1 Macは、Intel製のCPUを搭載したMacを凌駕するハイパフォーマンスを発揮している。
そのチップをベースとしたM1Xチップの処理能力は、M1チップを遙かに超える性能。M1チップには、高速処理用のコアが4コアと低電力用が4コア備えたモバイル向けの低電力モデルで、M1Xチップは、高速処理用コアを8コア、低電力用を2コア搭載したパフォーマンス優先のチップとなる見込み。
グラフィックスの性能に関してもM1チップが7コアあるいは8コアなのに対して、M1Xチップは16コアあるいは32コアと、2倍以上の性能を有している。
Via: MacRumors