2021年モデルとして登場予定の新型MacBook Proは、フルモデルチェンジが予測されており、様々な仕様の見直しが図られる可能性がある。
これまでに登場した注目すべき変更点は、2015年に廃止されたSDカードスロットルの復活で、大幅に仕様を変更するボディには、MagSafe充電の復活も計画されていることが明らかになった。
大幅なリニューアルを伴うMacBook Proのボディは、iPad ProやiPhone 12シリーズと同様にフラットエッジのデザインをまとって登場する情報や、マイナーアップデートに留まるといった情報など、様々な情報が伝えられている。
そして、今回登場した情報によると、2021年モデルのMacBook Proには、HDMIポートが追加されるという。この情報を提供したのは、アナリストのMing-Chi Kuo氏である。
Appleは、設計の見直しで、ユーザーがよく利用するポートや機能の追加、廃止した機能を復活させる可能性もあり、HDMIポートの必要性が取り上げられたのかもしれない。
M1チップを搭載した2020年モデルのMacBook Proを確認すると、HDMIへの出力には別売りのアダプタを必要とし、他社のディスプレイが多く採用しているHDMI接続をMacで利用するには不便だった。
しかし、もしかすると、HDMIポートの搭載は、外部ディスプレイを接続するためではなく、映像制作に必須の条件として取り入れられるのかもしれない。その理由が、搭載される処理装置と、プロが使用するカメラの存在である。
映像を撮影するために使用するプロフェッショナルカムコーダーや、ビデオカメラ、一眼レフといった映像機器は、HDMIポートを備えていることが多く、映像の出力先としてMacを利用ことは、撮影先で利便性の向上が期待できる。
2021年モデルのMacBook Proには、M1チップから派生のM1Xチップを搭載する見込みで、その場合グラフィックスの性能が格段に向上する。
M1Xチップは、試作サンプルの仕様が流出しており、その仕様を確認すると、グラフィックスは16コアが支えるパワフルなものである。2020年モデルのM1チップは、グラフィックスに8コアを採用していたため、同時に処理される映像処理能力だけみても16コアは単純に2倍の力になる。
処理能力を上げて登場するグラフィックスは、Macノートに搭載する本体ディスプレイのほかに、2つ以上の外部ディスプレイへ同時に出力しても差し支えのない性能を発揮する可能性であり、これまでMacノートでは役不足だった映像の処理がより身近になる可能性がある。