Appleは、次期MacBook Proに、SDカードスロットを復活させる可能性がある。
BloombergのMark Gurman氏によると、次期MacBook Proは、主要な機能の見直しが図られ、システム全体を大幅に刷新する。
そして、その改修項目には、新たに導入が検討されているものもあれば、これまでに導入の実績があるものも候補として挙げられており、廃止された機能の復活が見込まれている。
それが、SDカードスロットである。Gurman氏は、数年前に廃止されたSDカードスロットについて、Appleが再導入を計画していることを明かした。
MacノートがSDカードスロットルを搭載していたのは、2015年モデルが最終。側面に設けられたポート群の中に鎮座する横長のポートを記憶に残す人は多いのではないだろうか。
次期MacBook Proは、大幅なリニューアルとして、キーボードからはTouch Barの廃止や、フラットエッジのデザインなど、様々な設計の見直しが施される予定である。
また、新しいMacBook Proの開発(イテレーション) には、セルラー接続を可能にするアンテナも搭載が見込まれており、存分に使い込めるパワフルなマシンが近々お目見えするかもしれない。
ただし、セルラーに関しては、2021年モデルに搭載されるとは限らず、2022年以降の採用となる可能性がある。もし搭載されるのであれば、5Gネットワークに対応したものだろう。現在のところ、この辺りについての詳しい情報はない。
おそらく、セルラーモデルのMacBook Proは、2021年モデルのiPhoneが発売されて、それ以降に登場すると推測している。
その理由は、Appleがミリ波アンテナに拘りを見せ始めたことがポイントである。現在販売されている5G対応のiPhone 12シリーズは、大半がサブ6という電波を使用した5Gネットワークに対応しており、サブ6よりも高速で通信が可能なミリ波の5G iPhoneは、限定的な生産がなされている。
Appleは、2021年モデルのiPhoneをミリ波の高速5Gネットワークに対応させるため、ミリ波アンテナの供給を担うサプライヤーを増やした。
新たに加わったサプライヤーは、台湾のQiqiである。そして、この会社が得意としている分野は、ノートパソコンに内蔵するアンテナなのである。
世界シェア35%を誇るQiqiのアンテナは、大半がWistron社のOEMノートパソコンに内蔵されている。Wistron社は、元を辿ればAcerの製造部門。
現段階で考えられる可能性として、内蔵アンテナの注文は、iPhone用を優先事項としているはずで、開発と供給、進展状況のバランスを考えると、5G内臓のMacBook Proを発売する時期は、早くても2022年の第3四半期のように感じている。