Appleが2020年モデルとしてリリースしたiPhone 12シリーズは、新しい充電方法としてMagSafe充電を採用した。
この充電方法は、MagSafeという名前に取り入れられた最初の文字、「Mag」から想像できるとおりマグネット(磁石) を利用した充電機能である。
ワイヤレス充電方式の次世代型として登場したMagSafeの構造は、ワイヤレス充電方式をベースとしたものを採用しており、充電ポイントの周りには磁石を配していることが特徴である。
従来のワイヤレス充電のデメリットは、充電ポイントがずれていると充電が開始されない。そのデメリットを見事に克服したワイヤレス充電がMagSafeとなる。
しかし、この充電方式は、すべてがメリットとして構成されている訳ではない。MagSafeに使用されている磁石が弊害となり、クレジットカードやキャッシュカードといった磁気カードを使用不能にしてしまう可能性があるのだ。
磁石とカードの関係性は、磁気テープの存在である。磁気テープは、カードの背面に設けられている黒い帯。この黒い帯は、磁力でカード情報を保存しているもので、この部分にほかの磁石が近づくとデータが破損してしまう。
MagSafeに内蔵された磁石は、磁気カードの情報を不正確な形へ書き換えてしまう可能性がある。正確性を失ったカードは、使用する際に機械が読み取り不能の判断を下して使用することができなくなることが考えられる。
問題を起こす可能性があるMagSafeの磁石は、充電器側とiPhone側の両方に内蔵されており、どちらに近づけても磁気カードを使えなくしてしまう可能性がある。
iPhoneは日常生活に溶け込み、手の届くところへ置いている人も多い。その横で財布の中身を整理する際、無意識にiPhoneの上へカードを置いてしまったり、薄い素材でできた財布とiPhoneの背面を合わせて持ってしまったりすることも考えられる。
クレジットカードなど、常に使い回すカードの磁気テープは、それなりに強いものを採用しているが、それを発行するブランドによっては非常に弱い磁気テープを利用していることもある。
なお、Appleは、純正のアクセサリーとして、MagSafe充電ポイントに磁石で取り付けが可能なカードケースを取り扱っている。このカードケースには、おそらく磁力を通さないシールドが設けられているか、磁力の影響を受けない厚みが持たされているものと推測している。
新たに取り入れられた機能は、前例のない出来事を引き起こす場合があることを心の片隅に置いておいた方がいいのかもしれない。
過去から来た人が書いたんですかね。
安心して下さい。
磁気ストライプのクレジットカードは偽造されやすいことから2016年にIC化するよう義務化されています。
つまり今存在しているクレジットカードは全てICチップ制の物になっています。
もし万が一磁気ストライプ型のクレジットカードを持っていたら有効期限が切れてますのでハサミなので切って捨てて下さい。
キャッシュカードに関しても同じですが、定期的に更新されませんのでお近くの銀行に行ってICカードを発行してもらって下さい。
ちなみに、MagSafeはiPhone側ではなく充電器側がマグネットになっていますので、iPhoneにいくら近づけても磁気ストライプカードが使用できなくなることはないですがね。
これは最新のクレジットカードとキャッシュカードの画像です。2024年まで有効期限内のものです。上に写るものは私のいう黒い帯ではありません。しかし、下の帯は黒色です。
銀行カード(写真のものはデビッドカードであり、有効期限がある新しいものです。)の場合、ICチップでの取引はデビットカード機能のみに制限され、現状でも口座へは磁気を読み取るように進めている銀行もあります。まだまだ財布の中には多いのです。
なお、MagSafeについては、iPhone側は磁石ではないということですが、もし磁気を帯びていないというならば、磁気を帯びていない磁性体がiPhoneのMagSafeに張り付く現象を、私は説明することができません。もし、磁性体でなかったとして、磁気を帯びたものをその都度同じ場所へ貼り付けると、そのもの自体が磁気を帯びてくる可能性も否めません。