Appleが発表した新しいiPhone 12シリーズには、iPhone 12 miniがラインナップに加わった。小型のデバイスを待っていた人にとって朗報である。
通常、iPhoneのシリーズ名は小さいものを標準として名付け、それより大きなものにMAXと付け加えることが一般的だった。
しかし、iPhone 12 miniは、見ての通り標準サイズのものからコンパクトへ進化したものとして、末尾にminiの相性を付与されている。
そのサイズは、小型のデバイスとして人気のiPhone 8や、iPhone SE(第2世代) と比べてもコンパクトである。
年々大きくなるiPhone。片手で操作することを希望したり、胸ポケットなどに収まるコンパクトなものを必要としたりするユーザーは、miniへの買い換えに魅力を感じているかもしれない。
しかし、このiPhone 12 miniというデバイスにはデメリットはないのだろうか。発表されてから丸一日、仕様書を見比べていたところ、私としては耐え難いデメリットを見つけてしまった。
もし購入を検討中であれば、このデメリットを知っておくべきだろう。それが、バッテリーの問題である。
iPhone 12 miniの技術的仕様は、iPhone 12と同じである。最新の5Gネットワークに対応し、新しく高性能なA14プロセッサを搭載、カメラにいたるまでも。異なる点は、画面サイズとバッテリーサイズが小さいこと。
2年、3年と、長期にわたり愛用することが多いiPhoneは、バッテリーの使用時間にも配慮する必要がある。
1年で買い換えるというのであれば、それほど問題にもならないはずだが、一般的には2年から3年でバッテリーの最大能力は約80%まで衰退する。
現在、iPhone SE 第2世代を除き、iPhone X以降を使用しているユーザーは、このバッテリーの問題を考える必要がある。それよりも前のiPhone(iPhone 8やiPhone 7など) を使用している場合には、iPhone 12 miniよりも連続時間が短いため気にする必要はないかもしれない。
下の比較表で確認していただきたいのは、オーディオ再生時間である。iPhoneには連続待機時間の記載はないため、オーディオの再生可能時間を検討材料にしていただければと思う。
ちなみに、PlusやMAXといったデバイスは、標準サイズのものよりもバッテリーが大きいため割愛させていただいた。