Appleは日本時間の2020年6月23日午前2時よりWWDC20を開催し、基調講演にて「iOS」「iPadOS」「WatchOS」「tvOS」「macOS」についてストリーミング配信を行った。
皆が一番気にしている部分としては、おそらくiPhoneを動かすiOSの存在ではないだろうか。Appleとしても一番力を入れている部分に当たるiOSは、今回発表されたiOS 14でシステムを刷新した。
まず、一番大きく変わった部分としては、ホーム画面の見た目である。新しいフォルダー機能である「App Library (アップ・ライブラリー)」は、テーマ別フォルダーやウィジェット機能が使用できるようになった。
そして、iOS 14で目を引く機能としては、「picture in picture (ピクチャー・イン・ピクチャー)」と「CarKey (カー・キー)」ではないだろうか。
picture in pictureは、動画を再生中に ほかのアプリを立ち上げても、その動画自体は小窓で表示される機能である。配置や大きさは思いのままで、下に小さく表示したり、横幅を目一杯に 上側へ配置したりできる。
CarKey機能は、その名の通り、NFC搭載車の鍵になる機能で、BMWと共同開発をしていた鍵がついに現実となる。基調講演ではBMW 540iが登場し、オーナーから送信された鍵を使用して乗り込む姿が映し出されていた。
今、何か違和感を感じなかっただろうか。この鍵は送ることができるのである。車の鍵は、人の手から手を超えて、データとして信頼できる人に貸し出すことができる時代が来たのである。鍵を受け取る側はFaceIDを使用して本人確認を行い受け取る形だ。
CarKeyは、現在のウォレット機能 (クレジットカードを登録する部分) に追加される機能となり、車の鍵がクレジットカードのデザインで一覧に登録されているのは目新しい。
役立つ便利な機能としては、ライブ翻訳機能が追加される。「英語」「中国語」「フランス語」「ドイツ語」「スペイン語」「イタリア語」「日本語」「韓国語」「アラビア語」「ポルトガル語」「ロシア語」に対応している。
Apple Mapもバージョンアップされ、特に自転車を利用したルートでは、標高や階段なども考慮されており、体調や気分でルートを選ぶ際に便利そうだ。未来を感じさせるルートとしては、EVルートというものも追加されている。電気自動車に適したルート選択となり、そのルート沿いには充電ステーションが含まれるのが一番の特徴となる。
その他、NFCやQRコードを利用した先進の機能がiOS 14には含まれており、リリースが待ちきれない。