iOS 14で電話の存在は小さくなり、速度取締まりポイント警告と電池切れでも使えるCarKeyで外出に強くなるiPhone


iOS 14で電話の存在は小さくなり、速度取締まりポイント警告と電池切れでも使えるCarKeyで外出に強くなるiPhone

WWDC20で発表されたiOS 14では、多くの改善も行われた。その中でもiOS 14を使い始めると咄嗟に気付くものが、電話の着信や地図に関する内容である。

そして、新しく導入されるCarKeyの不安ではないだろうか。もしCarKeyを使用して出かけた際にiPhoneのバッテリーが切れてしまうとどうなるのだろうか。

日本時間の2020年6月23日午前2時から開催されたWWDC20で発表されたiOS 14は、今必要とされている小さな変更点も多く発表された。その中で、今までよりも存在を小さくした機能が、電話の通話機能である。

iOS 14で電話の存在は小さくなり、速度取締まりポイント警告と電池切れでも使えるCarKeyで外出に強くなるiPhone

電話の着信を大切にするユーザーには残念なお知らせであるが、通話の存在が小さくなりつつある。正確にいえば、iOS 14では ほかの通知との統一化が図られ、電話の着信機能が従来の全画面表示から、画面上部のポップアップ通知に切り替えられた。

従来まで主役であった電話機能は、iPhoneでも画面全体で着信をお知らせする大御所の存在であったが、昨今のメッセージアプリの浸透に押されて肩身を狭くした形となる。なんだか寂しい気もするが、“電話は大切な要件” としての役目を終えつつあるのかもしれない。

役目を小さくしたアプリがある一方で、今後の需要を拡大するアプリもある。それが地図アプリである。WWDC20で発表された全体像でお知らせしたとおり、iOS 14に搭載される地図には、様々なルート案内方法が追加されている。電気自動車専用ルート案内に、標高までをも取り入れたサイクリングルート。

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そんな地図アプリには、自動車を運転するユーザーならば、誰しもが気になる存在が追加される。それが、速度取り締まり機の設置場所を警告するアラートである。ルート沿いに配置されるスピードカメラや赤外線カメラの存在を知らせる機能が盛り込まれるようだ。

日本でも自動車を運転するドライバーであれば目にすることがある速度違反取り締まり機。もし、なんらかの理由で法定速度を超過していると、赤いフラッシュで記念撮影をしてくれる優秀な機械ではある。しかし、突然出くわす速度取り締まり機の存在は、安全に運転する者を一瞬にして硬直させてしまう存在でもある。

運転は心に余裕を持つことで事故の確率を減らすことができるため、取り締まりポイントを予め知らせてくれる機能は自己啓発の観点からも頼もしい存在に違いない。

ただ問題があるとすれば、この取り締まりポイントの機能が日本で展開されるのか否かということである。現状では、この機能が国や地域を限定した機能なのか、それとも世界中に展開していくのか、明確に述べられてはいない。

なお、日本で一般的に使用されている「オービス」という単語は、速度違反取り締まり装置を指して使用される通称であるが、これは商標商品名である。つまり登録商標であり、商品の名前である。

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ほかに車関連の大きなニュースとして、CarKeyが強いインパクトを与える存在である。CarKeyは、ウォレットアプリに車の鍵を登録することで、iPhoneを使用して車を使用することができる機能である。WWDC20の全体像でもお話ししたとおり、車の鍵を一々持つ必要もなく、必要とあらば他の人へ鍵を送信できる機能は非常に優れたシステムである。

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しかし、もしiPhoneのバッテリーが切れた場合はどうなろうのだろうか。そんな不安を胸に抱き色々と調べていたところ、なんとiPhoneのバッテリーが切れたあとでも最大5時間動作する記載を確認することができた。どうやら予備電源として残されているバッテリー残量を利用することができるようだ。

ただし、このパワーリザーブ機能は最大5時間とされているが、バッテリーの劣化状況や温度などの環境によってはそれ以下になることは間違いない。WWDC20に登場したBMW 540iは、Qi充電機能を搭載しているため、車両に乗り込んでいる場合には充電の心配をする必要はないが、出先ではバッグに小さなモバイルバッテリーをひとつ忍ばせておく方が安心感の高い無難な選択肢に思う。

発表されたiOS 14は、現在開発段階のベータ版となる。一般向けの公開は、今年2020年の秋に予定されている。

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