iPhone X用のガラスフィルムが100円!ダイソーではiPhoneのガラスフィルムの製造販売を行っており、そのバリエーションの中には もちろんiPhone X専用の強化ガラスフィルムも存在する。
その種類はスタンダードな強化ガラスに加え、ブルーライトをカットする処理が施された強化ガラスフィルムの2種類となっている。
100円ショップ、100均の通称で世に名を知らしめるダイソーは、広島県に本部を置く株式会社 大創産業が世界規模で展開する低価格商品を販売するショップだ。
国内に約2900店舗を構え、国外では26の国や地域に1400店舗を展開している。
ダイソーと言えば、その通称の通り“100円” を基本としたコンセプトでお店を展開しており、iPhoneのガラスフィルムやケースも もちろん100円(税別) で提供されている。その性能はいかがなモノなのか。ちょうどガラスフィルムの交換を強いられていたこともあり試してみることにした。
どれが強化ガラス?
基準は、パッケージに印刷された「強化ガラス仕様」の印字だ。ダイソーではiPhone X用のフィルムを数多く手がけており、強化ガラスを採用している物の他に、一般的なフィルムも存在する。他のお客さまも通路を行き交う中、同じようなパッケージを集中して見続けても見分けるのに時間がかかり、集中力をなくしてしまう事があるので覚えておくといいだろう。
「iPhone XとiPhone2017の違い」に関しては、製造する工場かなにかの違いでパッケージの印字が異なるようだ。どちらもiPhone X用につけられている印字のため、フィルムを探す際の基準くらいの認識でいいだろう。
また、余談になるが、ガラスを使用していない“通常のフィルム” も購入をしてみた。それが上記の写真に貼り付けている物だ。これは日本製と書かれている液晶保護フィルムで、ガラスフィルムではない。
落としてもフィルムが割れない耐久性を重視の方にはオススメできるが、画面の持つポテンシャルを犠牲にしたくない方にはオススメできない一品だ。ガラスを使用しないフィルムでiPhoneの画面を護るために必要になるのか、相当な厚みを持たせてあるのが特徴的だ。
なお、撮影するために貼り付けている端末はiPhoneXではない。
スタンダートとブルーライトカット
iPhone X用には、通常の透過ガラスを用いた物と、ブルーライトをカットする2種類の展開がされている。昨今、目への刺激軽減を目的として青白い画面を見ることを避ける傾向にあり、青い光を軽減させるフィルムが巷で流行をしている。そのブームで需要があるためか、ダイソーではiPhone X用にもブルーライトカットのガラスフィルムを提案してくれているようだ。
ブルーライトカットの性能はパッケージに約41%をカットする旨が記載されているが、肉眼で短時間確認したくらいでは その性能を把握することができなかった。
その性能を把握できなかった理由はもうひとつある。最新のiPhoneには、使用する環境に応じて自動でブルーライトをカットしてくれる機能が搭載されているのだ。
このブルーライトをカットするシステムはTrue Toneという技術で、環境光に合わせてディスプレイの色合いを調整してくれる。それに加えて、以前からNight Shiftモードで日が暮れるとディスプレイの色が自動的に暖かい色(ブルーライトカット) に変更される機能も搭載されており、必要最低限のブルーライトカットはiPhoneの機能に任せても構わないようになっている。
「絶対ブルーライトをカットしたい」という強い意志のある方はブルーライトカットガラスフィルムを選択にこしたことはないが、使用用途によってはスタンダードモデルを選ぶ方がいい場合もあるので注意したい。
クオリティ
商品の中には、もちろん「安かろう悪かろう」となってしまう物もあるが、今までにダイソーのiPhoneケースや 他のガラスフィルムを使用した経験からすると、そのクオリティは1000円のガラスフィルムにも引けを取らない存在であることを知っている。とくにケースに関しては、寸分の違いもないハイクオリティな商品を提供していることで有名だ。
今回もガラスフィルムの透過率や指の滑り具合に関しては素晴らしい物を感じた。しかしiPhone X用ともなれば、そのクオリティは継承できているのか心配なところだ。
そう遠回しに そう言わざるを得ないのがカットラインにある。全体的にバナナのようなアールを描いており、私の購入したロットでは上側から下側にかけてのラインが徐々に左へ逸れていくラインを描いていた。画面上部のインカメなどを装備する凹んだ部分に関しても全くラインが面(ツラ)を合わせていなかった。
名称がなんかヘンだ
購入時に注意をしたいのが、商品の名称である。iPhone X用は「iPhone2017」と記載されており、一見するとiPhoneX用だとは気がつきづらい。店頭にもA4の紙に赤マジックを使い「iPhone X用はiPhone2017」という注意書きがなされていた。
画面を護るための耐久性は
厚みは計っていないが、割った感触からすると0.5mm厚のガラスであり、一般的なガラスよりも若干硬く、プラスチック感を感じることができた。ガラスが割れたというよりは、プラスチックが割れたような感触だ。飛散具合は他の高級ガラスフィルムとも遜色なく良好で、少々の衝撃では割れそうにないことが実感できた。
結論
今まで購入してきたケースやガラスフィルムの精度は、「これが100円なのか!」と言わしめるものであったが、iPhoneX用のガラスフィルムに関しては、率直に加工がイマイチだった。しかし、ガラスフィルムとしての性能を考えた時、1000円以上するガラスフィルムとも遜色ない透明感や指の滑り具合は賞賛に値するものだ。少々の文句を付けるべき点はあったが、100円と割り切れば必要十分な性能のガラスフィルムだ。ストックとして持っていても損はないだろう。