日本語入力ソフトの老舗 JustSystems(ジャストシステム) は、2017年12月5日に都内で会見を開き、次期日本語ワープロソフト「一太郎2018」と“賢い日本語” として定評のある「ATOK」の最新機能を発表した。
パソコンを昔から知る人に通用する言葉と言えば、私の偏見かもしれないが「一太郎」「花子」「ロータス123」「ATOK」だろう。ロータス123は他社となるが、残りの3つは株式会社ジャストシステムが世に送り出している製品で、古くから熱愛している愛用者が多いソフトウエアだ。
その中でもATOK(エイトック) は、「これがないと日本語入力がデキない。」と思わせるほどの入力精度を誇っていた日本語入力ソフトである。
ITが進歩する昨今ではATOKなしでも十分に正しい日本語が入力できるようになっては来たものの、私のような古い人間にとって「ATOKで入力 = 安心」という信頼は今でも廃れることはない。
そんなATOKは、今回思い切った試みに出ることとなった。今までは店頭で購入するパッケージ版と、インターネットでダウンロードしたATOKを使用する月額制の2種類を展開していたが、今回 その中の1つである“パッケージ版の廃止” をすると発表したようだ。
ベーシックプランとプレミアムプランが用意されている月額制は、税別で月額286円から利用でき、多くのインターネットユーザーに受け入れられている。
インターネット上から新しいバージョンをダウンロードできる月額制のみの展開とすることで、開発パフォーマンスが飛躍的に上がることだろう。集中的な開発が進むことで、Mac版利用者を悩ませる Windows版よりも遅い最新版リリース日が 少しでも早まるのではないかと期待を寄せている方もいれば、現在多く抱えるバグ修正も早く進めることが出来るのではないだろうかとお話ししている方もいた。今後の展開に注目が集まる。
余談だが、パッケージ版から移行を検討中の方で、「ATOKイクミル」に期待をしてプレミアムプランを視野に入れている方は注意が必要だ。精度は悪くはないが、レスポンスが悪く、出てくる内容もパッとしない。Googleで単語を検索した方がより分かりやすい回答が得られる。ひとまずベーシックプランで契約をしてみてはいかがだろう。後からプレミアムプランへの変更も可能だ。私が使用する限りでは一般ユーザーには、プレミアムプランは必要がないように思う。