ボクは怒ってるんですよ。そして悲しい。
株式会社 日本コンタクトレンズが民事再生法の適用を申請したんです。
ボクの目を矯正できるコンタクトレンズを作る日本でただ1つの会社が民事再生法の適用を申請。
帝国データバンクの情報によると、負債額は18億9,000万円。
「愛知・東京」 (株)日本コンタクトレンズ(資本金3億6820万円、名古屋市中川区好本町3-10、代表水谷純氏、従業員95名)と、子会社の(株)日本コンタクトレンズ研究所(資本金4840万円、中央区日本橋箱崎町1-7、同代表、従業員22名)は、11月15日に名古屋地裁に民事再生法の適用を申請し、同日保全処分命令を受けたそう。
(株)日本コンタクトレンズは1964年(昭和39年)5月に設立されたコンタクトレンズの卸業者。ディスポレンズ(1DAYや2WEEKの使い捨てレンズ)を主力に扱っていたほか、ハードコンタクトレンズ「ニチコンRZX」「ニチコンうるるUV」「ニチコンEX-UV」「プラスビュー」「ローズK2」などの自社製品を製造、さらに点眼薬や眼内レンズなどのケア用品の製造や卸売も手がけていた。
創業者の水谷豊氏はコンタクトレンズの研究・開発分野の先駆者で、中部地区の眼科医を中心に「ニチコン」ブランドの製品を供給、円錐角膜用や角膜移植後の角膜不正乱視向けハードコンタクトレンズ、遠近両用ハードコンタクトレンズなど他社の参入が少ない分野に特化し、ディスポレンズの普及が進んだ1996年2月期は年売上高約38億7000万円をあげていた。
先にも書いたが、私の目(コンタクト)はニチコンしか作れない。他のメーカーが作れないのです。
眼鏡では運転はできるだけの視力へ持って行くことはできるが、実際の所 スーパーで買い物をするにしても文字が半分くらい見えていないような状況までの矯正効果で、パソコンを使ってもWindowsは見えない。eizoの一番いいディスプレイでなんとなく見えてる状況。その中でMacは唯一眼鏡でも見られるので重宝はしているのだが…。話が逸れた。
コンタクト無くしては自分の人生に支障が出るのである。
数年前にコンタクトが割れた際には、ニチコンのコンタクトを製造する機械が壊れた期間にぶつかり、修理のめどが立たないと言うことで数ヶ月待たされた記憶も新しい。
あの時は本当に困った。幸いか不幸か、その同時期は椎間板ヘルニアを発症して寝込んでいたので、眼鏡生活のありがたみもかみしめるきっかけとなったのだが、やはり眼鏡ではハッキリクッキリは見えず困った。
よく考えてみれば、あの修理のめどが立たないというのは、修理をするお金の工面が既にできなかったことを意味していたのかもしれない。
そこまで切羽詰まる経営状況ならニチコンにしか作ることのできないコンタクトを使っているユーザーに「経営が苦しいので定期的に買ってくれませんか。」というアピールをなぜしなかったのか。
私の場合、両目で4万から5万円。それでも人生になくてはならない会社からの頼みとあれば、3ヶ月に一度でも2ヶ月に一度でも援助は惜しまなかった。ニチコンのコンタクトがなかったら今までの人生がなかったから。
私はこれからの人生、ニチコンがないとどういう人生を送ればいいというのだろうか。仕事に、私生活に、この会社がなかったら私の人生は成り立っていなかった。それを考えると、今日帝国データバンクの情報を閲覧した時から時が止まっている…。
私の経験上だが、秋から冬にかけてはハードコンタクトレンズの破損が目立つような気がする。まだニチコンの民事再生法の適用を申請したことを知らない目の悪いコンタクトユーザーがいるなら、しばらくはコンタクトを丁寧に扱うように呼びかけた方がいいかもしれない。