Appleが2021年の春に発売を予定しているiPad Proは、mini LEDディスプレイを搭載した初のモデルになる可能性がある。
MiniLEDディスプレイは、豊かな色彩や黒色の表現向上、そしてエネルギー効率に優れており、バッテリーの持続時間も良くなると噂されている。
アナリストであるMing-Chi Kuo氏によると、mini LEDディスプレイは第4四半期に量産が開始されるが、ディスプレイモジュールの製造工程において問題があり、出荷台数は予定よりも50%少ない30から40万台になると伝えている。
Kuo氏は、このmini LEDディスプレイが、新型iPad Proに採用されるのではないかと考えているようだ。
Appleが開催した2020年9月15日の発表イベントでは、第8世代となるiPadや、第4世代となるiPad Airの発表が行われ、発表されたiPad Air 4の心臓部には、新型となる高性能なA14チップが採用された。
現状で最も処理能力が高いiPad Airは、iPadの最高峠となるiPad Proに搭載されるA12Zチップをはるかに上回る性能を持っており、Airよりもハイエンドでなければならない次期型iPad Proには、これを上回るチップが搭載される見込みである。
そのチップがA14チップの派生として登場するA14Xチップである。両者の違いは、A14が低電力と小型化に集中したモデルで、A14Xがパフォーマンスを優先したチップと、異なる特性を持たせたものとなっている。
Apple A14シリーズは既にiPad Air 4に採用され、もうすぐ登場予定のiPhone 12シリーズにも採用されることが見込まれている。そのため、iPad Proへ新型チップが採用されることに、あまり目新しさを感じることはないのかもしれない。
しかし、パフォーマンスを優先したA14Xの採用は初となる。今後リリースを予定しているMacにも採用が見込まれるその性能は、iPad史上最もハイエンドなタブレット端末として登場することに間違いはなさそうである。