iPhoneでおなじみのFace IDテクノロジーが、新しく登場するMacにも搭載される可能性が出てきている。いや、次期に搭載される。
9to5Macが発見した新たなコードは、次期macOSであるmacOS 11.0 Big Surのベータ版から見つけられたもので、TrueDepthカメラへの参照を行うものとなっている。
この発見は、念入りなコード分析がなされた結果であり、iOS用AppのコードをMacに共有できるCatalystツールなど、従来から存在していたものとは関係がなく、真に追加された拡張機能とのことである。
Face IDの内部コード名である「PearlCamera」に言及しているコードの発見は、「FaceDetect (顔認証)」や「BioCapture (バイオキャプチャー)」など、ほかの参照を含んだ拡張機能であり、新たな追加であることに疑いの余地はない。
現在販売されているFace IDを搭載したApple製品は、iPhoneとiPadのみである。iPhone Xを皮切りに浸透してゆくFace IDは、ついにMacへの搭載へと広がりを見せることになる。
ここで肝心な部分は、Face IDがインテルのプロセッサーでは動作しないということだ。Face IDは、iPhoneなどに採用されているAから始まるプロセッサーのシリーズ、正確にはA11以降のものに採用されているニューラルテクノジーに依存しており、Aシリーズを搭載しない限りFace IDは使用できない。
つまり、それはARMベースのプロセッサである Appleシリコンを搭載したMacが登場しない限り、実現することのできない技術となっている。
AppleはWWDC20の基調講演で、Appleシリコンチップを搭載したMacは、年末に発売され、すべてのMacは2年以内に新しいアーキテクチャに切り替わると宣言している。