Appleは、Mac ノートブックのカメラにカバーを取り付けたまま画面を閉じないように警告をしている。
Appleによると、Macノート本体と画面の間のクリアランスに問題が発生し、最悪の場合 画面が破損する恐れがあるとしている。
ただ、注意したいのは、Appleが公表しているカバーの厚みは非常に薄く、画面保護フィルムも例外ではないということ。
Appleは2020年7月7日、サポートページにて「MacBook、MacBook Air、MacBook Pro のカメラにカバーを着けたままディスプレイを閉じないでください」という内容を公開した。
どうやらカメラが接続されたMacやWindowsを遠隔操作した盗撮被害をなくす目的で、カメラに目隠しをしているユーザーに向けたメッセージのようである。
Macノートブックには、画面上部にカメラなどを内蔵しているため、意識の高い個人、あるいは企業は、このカメラからの盗撮がある可能性を前提として、カメラにカバーを取り付けている。
Macにカメラカバーを装着する場合は、0.1mm以下の物(コピー用紙1枚の厚み) 、若しくはそれよりも薄い物を用意する必要があるとしている。また、カメラの近くには、画面の明るさなどを自動調整する環境センサーなども内蔵されているため、貼り付ける際には注意が必要である。
Appleは、プライバシー面での配慮に怠りはなく、内蔵されたカメラにはインジケーターランプが内蔵されている。このランプは、カメラが使用中の場合には光で知らせてくれる仕様となっている。そのため、勤め先からの要請ではない限り、無理にカバーを取り付ける必要はないのかもしれない。
Macの内蔵カメラは、どのAppがカメラを使用できるのか、ユーザーが管理を行うことができる。macOS Mojave以降では、Appで内蔵カメラを使う場合、前もってそのAppにアクセス許可を与える必要があり、カメラの利用許可を出していないAppはカメラの使用をすることができない仕組みとなっている。
Appにアクセス許可を与えたり、逆にアクセス許可を取り消したりするには、画面左上のリンゴマークをクリックし、「システム環境設定」を開く。環境設定内の「セキュリティとプライバシー」を開き、「プライバシー」タブのカメラアクセスから制御を行う。