Appleがこの秋にリリースを予定しているmacOS 11.0 Big Surでは、コントロールセンターがiPhoneのそれと同じになる。
WWDC20で公開されたAppleの解説動画では、角に丸みを持つ指で操作がしやすいよく見慣れたデザインが公開された。
Macにとっては、まったく新しい追加機能となるが、まったく以て目新しさを感じないこのデザインは、iPhoneから受け継いだシステムそのもののようだ。
iPhoneのコントロールパネルと同様に、Macでも簡易的な設定がワンプッシュで呼び出せるのはありがたい。
この設定項目の中には、通知センターに表示される内容、例えば音楽を再生するミニプレイヤーやナイトシフトなどの設定も含まれている。
通知に関する機能で改良された点は、macOS Catalinaまで主流であった長い一覧表示から、グループ分けされた圧縮表示に切り替わっていることことである。クリックすることで展開するその見た目はiPhone同様であるが、これがMacの大きな画面で有効に働くのか否かは不明である。
設定の変更は、システム環境設定のDockとメニューバーの項目から行える。この設定では、メニューバーに表示させる追加のアイコンをカスタマイズすることができるようだ。
ただし、ひとつ難点を挙げるとすると、現時点ではレイアウトの変更ができない。Big Surが現在では試験運用中のベータ版であるため、今後改善される可能性は十分考えられるが、もし変更ができないまま一般公開されるのであれば、少なからず不満をこぼすユーザーが出てくるのではないだろうかと感じている。