使用していくうちに出てくる劣化。それはどんな商品も時と共に出てくる味わいだ。しかし、iPhoneケースの様に その物自体が主役ではない場合、それは味わいや“わびさび” とは少し違う。
とくにそれが高価なApple純正ケースともなれば、使用していくうちに出てくる使用感に関しては「純正だから安心」とは言い切ることができず、私はどうしても価格面で後ろ髪を引かれる思いをした。細かいところまでも計算し尽くされた機能美に装着時の安心感はあるが、いくら品質や性能がよくても年月には逆らえない。
そこで今回は、私が実使用したアップル純正シリコンケースを写真で紹介したい。これからiPhone Xや後継モデルのiPhoneXSを購入して、Apple純正シリコンケースの購入も検討している方の参考になれば幸いだ。
まず先にお伝えしたいことは、この純正シリコンケースに性能上 特に問題は出なかったと言うことだ。問題は使用を重ねるにつれて出てくる使用感のみとなる。
このケースを装着して2ヶ月くらい経ったときのことだが、上部のカメラとは反対側の角に丸い艶が出ている事を発見した。飲食店で油でも付いた物だと思い込んでいたのだが、拭いても一向に取れる気配はなく日が経つにつれて広がっていった。
シリコンにつや消しの処理がされており、それが使用しているうちに擦れて光沢が出てくるようだ。私のように左手で操作をして左のポケットに入れる動作を続けると、上部はカメラとは反対側の角の部分から艶が出始め、下部は その反対側(カメラ側) に艶が出始める。これは明らかにポケットへ出し入れをしていて一番擦れる部分で、次第に広がる光沢は四方に顔を出すようになった。見出しに経年劣化と記載したが、損耗(使用をすると減ること) なのかもしれない。
この艶は、ブラック色ならば言われない限りあまり目立つことはない。恐らく白色もあまり目立つことはないだろう。使用を続けると出てくる艶や色あせが気になる性分であれば、それを踏まえたカラー選択をする事をお勧めしたい。