2022年モデルのiPhoneは、カメラレンズの仕様を変更して登場する可能性がある。
AppleのサプライヤーであるCorningは、ゴリラガラスの新製品としてカメラレンズ用ゴリラガラスを発売した。
現在、iPhoneのディスプレイは、Corning社製のゴリラガラスを用いることで様々な損傷から保護されている。
しかし、iPhoneに搭載のカメラレンズに関して、Appleは一般的なカメラレンズにも採用のサファイヤクリスタルガラスを採用している。サファイヤクリスタルは、高い耐久性を備えた材質で、カメラレンズを保護する役割としては非常に優れた素材となる。
今回Corning社は、これまでに一般化してきた材質に真っ向から勝負を挑む形でカメラレンズ用のゴリラガラスを発売したことになる。その性能は、非常に優れた透過率を有するもので、98%もの光を取り込むことが可能。被写体をクリアに捉えるという面でも非常に優れた仕様である。
また、この高い透過率は、撮影する写真に写り込むゴーストの減少にも貢献する。そして、気になる耐傷性は、ゴリラガラスDX+採用したこともあり、最大4kgもの力で引っ掻いたとしても傷がつかない性能を有している。
Corning社は、その耐久性がサファイヤに近づいたと伝えており、品質としてはAppleがiPhoneやiPadなどのデバイスに搭載のカメラレンズに採用する可能性はありそうだ。実際に採用される可能性を考えた時、おそらく納入価格の優位性が直結しそうである。
Appleは、2017年に設備投資などを支援するAdvanced Manufacturing Fundを通して、Corning社へ2億ドルを提供しており、2019年には更に2.5億ドルを追加提供している。現在のレートで日本円に換算すると、約480億円にも登る支援を行っている。
この大きな支援は、Appleへの納入価格にも影響を与える可能性があり、両者の駆け引き次第ではiPhoneのレンズへ採用される可能性は高いのではないだろうか。
なお、このレンズを一番初めに搭載するCorningの顧客はSamsungのようだ。
Via: MacRumors