Appleは、iPad 2をオブソリート製品に分類していたが、そこから遅れて2021年5月、すべての国々でデバイスの修理を終了した。
2011年3月に発売の第2世代iPadは、故スティーブ・ジョブズ氏によって発表されたモデルである。
第2世代は、初代iPadの登場からわずか約1年という短い期間で登場。それにも関わらず、その性能は初代とは比較にならないほど向上し、デザイン面でも無駄な贅肉を削ぎ落とした姿を世界に見せつけた。
グラフィックスの性能は、最大で9倍も高速な処理を可能とし、デザイン面では33%も厚みが削ぎ落とされていた。現在のAppleデバイスには欠かすことができない前面カメラのFaceTimeカメラを搭載し、FaceTime通話に対応した初のiPadである。
今回Appleは、国の法律によって修理サービスを終了することができなかった米国とトルコの修理サービスを終了。それに伴い、iPad 2の存在は、完全にオブソリート製品としての位置付けに切り替わった。
オブソリートは、生産終了から7年以上経過したモデルが属するカテゴリで、このカテゴリに割り当てられたデバイスに関しては、今後認定サービスプロバイダも含めてAppleが修理を行うことができない。
修理を行えない理由については、修理用の部品が底をついたことによるもの。例外として、年式的にオブソリートに分類される製品であっても修理用部品が残っている場合には修理受付が継続される場合がある。
Via: MacRumors