Amazonで、iFace Reflection iPhone 12/12 Pro ケース クリア 強化ガラスタイプを購入してみた。
前iPhoneでは、背面にポリカーボネートをあしらったタイプを使用していたため、新型の背面ガラスタイプは良いことばかりを書けると思っていたが、残念なことに、私にとってはデメリットが目立つケースである。その理由は、埃の混入が気になるといった小さな騒ぎではなく、指が痛い。
iPhoneを片手で操作するユーザーは、最後まで読んでから購入の検討に入ることをお奨めしたい。
このケースの元を辿れば、背面にポリカーボネート素材を用いたケースから派生したモデルで、iFaceの基本コンセプトとして特徴的な側面の曲線美は継承しつつ、背面へ強化ガラスがあしらわれたモデルとなる。
背面から見た印象は非常に美しく、iPhoneを引き立てるケースとしては優れたモデルとなる。また、このケースの美しさは、耐衝撃性にも優れた効果があり、米軍用規格準拠(MIL-STD-810・ミルスペック) に対応している。
この耐衝撃を試すために、机の上に放り投げたり、投げつけたりしてみたが、背面の強化ガラスやiPhone自体に傷がつくことはなく、真に強さを感じた。しかし、やはり強化ガラスが使用されている製品は、アスファルトなどへの落下でヒビが入る可能性もあり、あまり大切に扱わない人にとっては不向きな材質なのかもしれない。
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使用感に関しては、横向きで操作するゲームに向いていると感じた。これは背面にポリカーボネートを使用したiFaceでも良好に感じた部分で、側面の曲線が非常に優秀なグリップを発揮する。
しかし、縦に持ったときの操作感は、本当に残念でならない。これほどまでに持ちづらさを感じるケースだとは思わず、このことを書くべきか、それともいい部分のみを紹介して購買意欲をそそるべきかと迷いに迷った。
このケースの一般的な使用感として、手のひらに載せた状態で上から覗き込むように使用する場合は特に違和感もなく、軽快な使用が可能である。側面の中央が凹んだデザインは、iPhoneをしっかりと持ちたいときにもグリップを発揮し、滑り落ちる心配から解放される。
少々重みがあることと、側面が分厚くなることから、最初は片手での文字入力に疲労を感じるかもしれないが、これは慣れで、ポリカーボネートを使用したスタンダードモデルも同じような具合である。
問題は、iPhoneを少々立てた状態で使用したときである。立てた状態では、とにかく指が疲れる。ケースを装着して使用すると、この印象が非常に大きなデメリットとして大部分を占めてしまう。
これまで背面に採用されていたポリカーボネートには丸みを帯びたデザインが用いられていたが、強化ガラスを採用した背面には曲面はなく、iPhoneの背面に沿うようにフラットな作りをしている。これが持ちづらさを感じる部分である。
これまで使用されていた背面の曲線は、指とケースの接点を大きく保てたが、ガラスを使用したiFaceは、ガラスを破損から護るためか、側面枠淵に使用のTPU素材よりも随分と奥に入り込み、側面との段差が大きい。そのため、ガラス面には指先しか触れられず、指への負担が大きいように感じる。
また、充電端子の開口部は、ポリカーボネートのタイプから受け継いだデザインで、非常に尖ったデザインが採用されている。この尖ったデザインは、ポリカーボネートタイプを使用していたときには違和感を抱かなかったが、背面ガラスのタイプは、その尖った部分が指に刺さり、慣れても結構痛いのである。
文字入力時に、iPhoneを小指で支えようと下部に指を廻すと、指にケースが食い込み痛みを感じてしまう。iPhoneの重みに、フリック入力で左右に動く親指の動きが重なり、小指にグイグイと食い込むケースは、結構な破壊力である。
▼痛みを解決する方法が見つかりました。
iPhoneを縦に持ち、立て気味の状態でバランスを取るためには、iPhone下部に指の支えを必要とするが、このケースは下部に曲線を採用した作りのため、どうしても中心点となる開口部以外に指が置けない。
背面がガラスのため、油脂がついてもポリカーボネートよりは若干グリップ力は増すのではと期待していたが、様々な理由が重なり、四六時中iPhoneと格闘している私には少々厳しいものを感じた。
ソファや椅子などに座り、ゆったりとした環境でiPhoneを使用するのであれば、強化ガラスを使用したモデルではなく、ポリカーボネートを使用したiFace(リンクはAmazon) をお奨めしたい。
しかし、強化ガラスとのコンビネーションは非常に美しく、承知の上で強化ガラス版を購入するのも1つの手である。
クレームをつけたい部分は多少あるが、見た目の印象は非常に良く、購入して良かったと思っている。
背面ガラスタイプで気になる埃について、画像添付しておきます。
カメラユニットの開口部から多少埃が入ります。
iPhoneのボディ色がシルバー(白色) の場合は、凝視しない限り気になりませんが、パシフィックブルーやグラファイトのように濃い色調のものだと目立つかも。
ただ、埃が混入して蓄積していく部分は、写真のように大抵が角の方なので、ガラスの反射やケース本体、iPhone自体やカメラ部分に目が行って、角まで見る人は早々いないかもしれません。
【ケースの脱着方法に注意】
それと、ケースの脱着方法は注意です。適当に取り外しを行うと割れます、とくにカメラ開口部周辺。添付の説明書やYouTubeの動画を参考に。
ちなみに、脱着方法は、iPhone上部からはめ込み、最後に下部を入れます。先に右全体を押し込むなど、間違えた説明をしているショップもあるので注意です。
ケースの外し方は、装着時の反対で、下部からです。下部からiPhoneが顔を出しはじめたところで、全体にゆっくりと力を入れると、iPhoneの下半分くらいがケースから体を覗かせます。ここでの注意点は、面倒だからとグリグリと引き抜かないこと。強化ガラスの内側(iPhone側) は飛散フィルムがあり、指で触るだけでも傷がつくほど柔です。
【iFace公式】iFace Reflection 着脱動画