Photo: 9to5Mac
Appleは、Appleシリコンを搭載したMacに、iPhoneやiPadのアプリをサイドロードする行為を再びブロックした。
遡ること約1ヶ月前、Appleは、非正規な方法でダウンロードする行為、つまりサイドロードをブロックしていた。しかし、そのブロックは一時的なもので、数日後には解除されて再びサイドロードが行える環境が整っていた。
ただし、これは現在の状況を加味すると、Appleが行っていたブロックテストの一環で一時的にブロックが解除されただけであり、元々復活が予定されていたようである。
今回、サイドロードのテストを行った9to5Macは、macOS Big Sur 11.2とmacOS Big Sur 11.3のベータ版を搭載したM1 Macを使用して、iOSアプリとしてリリースされているアプリのサイドロードを試みた。結果、ダウンロードはmacOSのバージョンに関わらず、ブロックされてインストールできなかったと伝えている。
非正規の方法でアプリのダウンロードを試みると、画面には「開発者は、このプラットフォームで実行することを意図していないため、このアプリケーションをインストールすることはできません。」という警告が表示されるようだ。
AppleシリコンのM1チップを搭載したMacは、iPhoneやiPadと同じアーキテクチャ、もっと簡単にいえばiPhoneやiPadと同様の処理装置を搭載している関係で、iPhoneなどのアプリをインストールして使用することが可能だった。
もちろん、アプリによっては使用するデバイスが異なるために、操作の一部に制限が掛かるものもあったが、FacebookやInstagram、YouTubeといったアプリは相変わらずの人気で、Macへのサイドロードが収まらなかった。
この様な状況下の中、一部のアプリ開発者は、意図しない環境での使用に頭を抱えており、それが原因でAppleはブロックという選択肢を持ち出したことになる。
Macへのサイドロードをブロックした手段は、デジタル著作権を管理するAPIに関連したサーバの変更となる。
これまでのサイドロード方法は、iMazingなどのツールを利用して、iPhoneのアプリからIPAファイルを抽出していた。要は、Macをカモフラージュすることにより実現していた。現時点では、この方法以外にサイドロードの方法がないため、塞がれた穴は大きい。