Photo: 9to5Mac
Appleは、M1チップを搭載したMacに、一部Appのダウンロードを禁止する可能性がある。
今後禁止される可能性のあるAppは、App Storeから正規にダウンロードされたものではなく、iOS版として作成されたiPhone用Appのダウンロードである。
M1チップを搭載したMacは、iPhoneやiPadと同様にARMが設計したAppleシリコンを搭載しているため、iPhone用として作成されたアプリがMac上で使用可能となっている。
ただし、iPhone用のアプリをMacで使用するには、開発者がアプリを作成時に、キーボードやマウスといった入力デバイスからの信号を受け付けるように設定している必要があり、すべてのアプリが使用できるとは限らない。
iPhone用のアプリをM1Macで使用するには、iMazingなどのツールを使用してiPhoneのアプリからIPAファイルを抽出する。
このファイルは、iPhone上で動作するアプリに与えられるファイルで、このファイルを抽出して使用することにより、MacはiPhone用のアプリ、例えばNetflixやInstagram、FacebookなどをダウンロードしてMac上で使用することが可能となる。
しかし、Appleは、今後この非正規のダウンロード方法をブロックする方向で、調整を進めている可能性が出てきた。
9to5Macは、Appleが開発者向けにリリースした試用版のiOS 14.4とmacOS Big Sur 11.2に、Mac App Storeからダウンロードせずに、非正規のダウンロードを使用したiOSアプリをブロックするシステムの実装を発見したという。
現時点で、このシステムは有効にはなっていないが、今後、Appleはその機能をオンにする可能性があり、もしそれが有効になれば、一部のMacユーザーからは悲痛な叫びが聞こえてくるかもしれない。