iPhoneやiPad、Macなど、普段から手元にあるAppleのデバイスでスケジュール管理ができることは非常に便利だ。しかし、そのカレンダーの予定が、知らぬ間に広告で埋め尽くされたときに、人は恐怖を覚えると共に、それぞれ思い当たる節を詮索するだろう。
カレンダーにスケジュールとして自動挿入される広告の問題は、Appleも認識しており、2016年には広く知れ渡ることとなった。
この問題に対して、Appleは疑わしい送信者を特定してブロックすることで、問題の解決に乗り出したり、問題が起きたユーザーには解決する方法を紹介した動画を公開したりと策を講じている。
公開された動画の再生回数は約10万回の再生を記録し、これまでに多くのAppleユーザーが悩まされていることが分かる。
日本では2020年3月、情報処理推進機構が、iPhoneに突然表示される不審なカレンダー通知に注意という内容を公開し、日本でも2020年7月頃から被害が爆発的に急増していることが判明している。
ユーザーのデバイスに問題の広告が表示される切っ掛けは、ユーザー自身が行った操作。例えば、カレンダーアプリを通して、Apple標準のiCloudカレンダーにスケジュールの共有許可を出したり、悪意を持つサイトやアダルトサイトなどを表示したりした際に、なんらかのリンクをクリックすると、広告が挿入されたカレンダーの共有が開始される。
カレンダーの共有問題については、解決に向けて対策を講じたとしても今後もいたちごっことなり、おそらく解決に至ることはないはずである。もし妙な広告がスケジュールとしてカレンダーに挿入された場合には、そのスケジュールをクリックすることなく解決の方法をお試しするようにお奨めしたい。
なお、解決の方法は、以前にも紹介しているので、下記のリンク先をご覧いただければと思う。
Via: MacRumors