Appleは、2021年モデルのMacとして、MacBook Pro 14、MacBook Pro 16、iMac 27の発売を行う可能性がある。
搭載される処理装置はAppleシリコンで、モデル名はM1Xチップ。CPU Monkeyに試作サンプルの仕様とベンチマークのテスト結果が登場した。
予め伝えておくが、このベンチマーク結果と仕様に関しては、CPU Monkeyの注意書きにもあるように試作サンプルのチップが用いられている。実際にリリースされるものは、公開された仕様やベンチマークの結果と異なる場合がある点に注意したい。
また、AppleInsiderによると、CPU Monkeyは少々信頼性に欠ける部分があるとした上で、仕様やベンチマーク結果は現実的な値であると伝えている。そのことを踏まえた上でご覧いただければと思う。
新たに登場したベンチマーク結果は、M1Xチップと呼ばれるAppleシリコンで、2020年モデルとして登場したMacに搭載のM1チップから派生として登場予定の高性能タイプである。
M1チップと同様に、5nmの製造プロセスに基づいて製造されるM1Xチップは、クロック数が3.2GHz。
ここでよくご存じの人であれば、3.2GHzという値は、M1チップのそベースクロックと変わりがないと感じるはずである。
しかし、コア数に関しては上位互換としての仕様が与えられており、8コアから12コアへと進化。処理能力は、確実に格段に上を行く仕様となっている。
今回登場したM1XとM1チップの大きな違いは、主にグラフィックス性能の違いである。2021年に登場予定のM1Xチップデータを見る限りでは、3台以上のディスプレイを接続しても耐えうる性能を秘めているものとなる。
ちなみに、グラフィックスの性能は、M1チップが8コアを有するチップであるのに対して、M1Xチップは16コアを備えており、大幅な性能の向上が期待できる仕様となる。なお、グラフィックスのメモリには、16GBが採用され、屈強なパフォーマンスを発揮しそうだ。
最大必要吸熱量(最大消費電力のようなもの) は35W。M1チップの15Wを比較対象に出すと、非常に大きな電力を必要としているように見えるが、処理装置とグラフィックス、そこにメモリが加わった値と考えれば、これまでのチップでは考えられないほど低消費電力に振っているように感じる。
発売は、2021年第2四半期との記載が見受けられることから、2021年の7月から9月の間に新しいMacが登場する可能性がある。
Appleは、M1Xチップよりも高性能なチップの開発に取り組んでいるといわれており、M1Xの位置付けはモバイル向けのチップ、あるいは標準チップとしての地位に収まりそうである。
2021年モデルとして登場するMacノートには、Mini LEDを採用したディスプレイの搭載や、より安価なMacBook Airの登場。MacBook Proには感圧を検知するTouch Barを採用する可能性やMagSafe充電の復活。iMacからはディスプレイ下部のアゴがなくなるとの情報がある。