未来のMac、スリープ状態のまま使用可能か


未来のMac、スリープ状態のまま使用可能か

将来、Appleのデバイスは、スリープ状態から復帰させずにタスクを実行できる可能性がある。

Appleは2020年8月18日、パワーダウン状態におけるコンピュータシステムの制御に関する特許を取得した。

米国特許商標庁が公開した特許の概要欄には以下の内容が記載されている。

パワーダウン状態に置かれたコンピュータシステムが、リモートコンピュータシステムからの通信を受信し、通信によって示されたタスクを実行する技術の開示となる。パワーダウン状態のコンピュータシステムは、パワーダウン状態からパワーアップ状態に遷移せずにタスクを実行する。パワーダウン状態で実行される例示的なタスクには、1つ以上のファイルをリモートコンピュータシステムにアップロードすることや、リモートコンピュータシステムから1つ以上のファイルをダウンロードすること、コンピュータシステムから1つ以上のファイルを削除すること、そして入出力デバイスへのアクセス、コンピュータシステムの無効化およびコンピュータシステムのメモリチェックを実行することが含まれる。

通常であれば、スリープ状態に置かれたデバイスは、ネットワークを通じて何かしらのタスク要求を受けると、画面が点灯し、周りにいる人はネットワークを通じて何かしらのアクションが加わったことを察知できる。しかし、この特許技術を使用すると、ネットワークアクセスに伴うスリープの解除は行われないため、周りが何かしらを察することもなければ、不必要な電力の消費を抑えることができる。

日常使用する例えとしては、共有データとしておかれた音楽を ネットワーク内に置かれた別のデバイスから呼び出す際などに好ましい技術ではないだろうか。スリープから解除するほどのこともなく、ほんの一瞬だけアクセスしたい時というのは結構多い。その都度スリープが解除されると、アクセスする本人からすれば、そこそこ気になる部分である。かくいう私もその一人である。

ただ、この特許技術は将来的に活用されるのだろうか。一番肝心な特許技術は、メリットであり、それ自身がデメリットでもあるように感じる。

スリープ状態から目覚めて、何かしらのタスクを受けたとしても、画面が点灯することもなければ、Touch Barが反応して点灯して有効になることもない。つまりそれは、ハッカーに朗報なシステムとなってしまう。誰も気付かぬまま忍び込む脅威をどうやって認識するのだろうか。

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