Appleが2020年8月5日にリリースした新型 iMac 27をご覧になっただろうか。見た目こそ変わっていないが、内面でのアップデートは確実に高性能へと進化している。
いわば化け物級となるオプションも用意された新型iMacは、もうそろそろiMac Proのリリースを控えているのではないかと思わせるような仕様である。
着目すべき点として、一番初めに目に飛び込むのは、10コアの高性能CPUの存在かもしれない。しかし、私が一番着目してほしいオプションは、CPUでもメモリでも記憶装置でもなく、ディスプレイのオプションなのである。
https://yellowcorn.jp/thought/2020/08/09/7314/
使用環境の光源に左右されることが少ないマット仕上げのナノテクスチャースクリーン。これをスタンダードモデルに当たるiMacのオプションとして用意してきたことに驚きを隠せない。もちろんこのオプションは、ハイエンドなiMac Proで選択することができない。
Macユーザーのなかでもプロに値する人に向けて、Appleが用意しているPro Display XDR(高性能ディスプレイ) 。税別で約53万円である。ナノテクスチャーガラスを採用したものになれば、税別で約60万円。この60万円のディスプレイを選択する以外には恩恵を受けることのできなかったものが、スタンダート名iMacのオプションとして用意されたのである。
True Toneの採用もそうだ。周囲の光を環境光センサーで読み取り、ディスプレイの色を正しく見えるように補正できる装備。
エキスパートが使用する上で必要とするものを惜しげもなくスタンダードモデルに投入してきたということは、iMac Proを含めて、今後リリースされる予定のものは、それ以上の性能が期待できるものを投入する兆しであり、そろそろARMベースのAppleシリコンを搭載したiMac Proのリリースが近いのではないかと予感している。
Appleシリコンを搭載したMacでは、信じられないほどの高速化と、セキュリティの向上が図れるため、Face IDが搭載されることも示唆されている。