家の窓を少し開けたまま鍵を閉めて換気ができる延長金具を試した。家研販売株式会社が販売する「通風ロック」という商品である。
この商品の取り付け方法は、取り付けができない窓枠への取り付け方法も含めて動画で配信しているので、そちらをご覧いただければと思う。なお、動画では、私不器用なのか、いろいろとミスするポイントをほぼ(やらかして) 網羅しているため、あらかじめ取り付け方法について気をつけるべきポイントを知っておきたい人や、取り付け自体が不安な方に最適な動画となっている。動画はこの記事の最後である。
▼前回紹介した「通気 戸じまりくん」
数年前にレビューした「通気 戸じまりくん」への評価が想像以上によかったため、今回もう一つ気になっていた商品を購入することにした。
それが、冒頭でもお話ししている「通風ロック」という商品である。
どうせならば、両者の利点と欠点を取り上げていこうと思う。
前回紹介している「戸じまりくん」は、窓に元々付いている鍵の先端にネジで延長をする簡単な取り付けが売りである。万人が取り付けやすいものとなっており、プラスまたはマイナスのドライバーが1本あれば、難しい作業を必要としないのは素晴らしい商品となる。
片や、今回紹介する通風ロックに関しては、窓に元々付いている鍵の受け側を一度取り外して、本品と共締めをする形を採用しており、細かな作業に不安のある人には取り付け作業が難しく感じる方もいるものとなっている。
両者の使い勝手の違いは既に想像をしていただけると思うが、戸じまりくんは元の鍵の先端にネジ一本で取り付けている関係で、施錠時に若干ぐらつく問題を抱えている。もちろん、このぐらつきは、1週間から2週間も施錠と解錠を繰り返せば慣れるものではあるが、お子さまや高齢の方には施錠が難しいと感じる人がいるだろう。
その反面、今回の通風ロックは、元々 窓に固定されている鍵と共締めを行うことで、従来の施錠と同様の操作感となるのが最大の売りである。2本のネジで共締めを行うため、上下へのぐらつきもなく、正しく設置していれば、おそらく文句を言う人はいないだろうと推測している。
▼動画からの引用。通風ロックを使用した際、ロック時にどのくらい窓を開けることができるのかも伝えている。
通風ロックの問題点を挙げるとすれば、この商品は取り付ける窓枠に左右される可能性を抱える点である。パッケージの裏側に記載されているような平らな窓枠に、ネジで留められた鍵と共締めを行うならば話は早いのだが、そうは問屋が卸さないというもので、今回の取り付けには若干がかかってしまった。
言葉で伝えるのは大変難しい内容となるため、ここではポイントを抑えてお話しすることとする。
まず、取り付けにはフレームの問題がある。鍵の受け側を固定しているフレーム部分には、私が確認した限りでは平らな物と突起のある物の2種類があり、今回作業を行った窓は突起のある物であった。おそらく、この時点で皆は半ば諦めモードになるのだろう。しかし、ある物を見つけて、私はこの難関を克服することに成功している。詳しくは動画をご覧いただければと思う。
2番目に難しいと感じた点は、窓枠の仕様によっては、受け側の固定が取り外しの利くネジではなく、取り外すことのできないリベット止めになっているパターンがあることだろう。リベットは電動ドライバーを使うことで破壊でき、ネジに置き換えることもできるが、換気のためにこの作業を行おうという強者はそうそういないようにも思う。
つまり、通風ロックは、使用する上では良好な製品であるが、取り付けを行う際に、取り付け者の機転がどう作用するかが鍵となる製品となる。
決して悪い製品ではない。星5つ中、4は確実な製品である。使い勝手は非常にいい。だが、取り付け時に厄介な出来事に出くわす確率があり、あと1つの星をつけていいものなのかと迷ってしまう製品となる。
しかしながらいい製品である。操作も容易であるため、家族からの評価がいいのは嬉しい。動画で取り付け方法を確認して、取り付けに問題がないならば 是非購入を検討してはいかがだろう。