Appleは、低電力のLTPOディスプレイを採用しない限り、120Hzで稼働させるProMotionテクノロジーを採用しない可能性がある。
ディスプレイアナリストのRoss Young氏はTwitterで、120Hzを採用するスマホのリストにiPhone 12の存在はなく、iPhone 12 Proのディスプレイが120Hzで駆動する確証はないと伝えた。
ProMotionテクノロジーに関しては、多くのリーカーから情報が出ており、最近ではリーカーのIce universe氏が、iPhone12 ProとiPhone12 Pro MAXの話題に触れており、ディスプレイは最大で120Hzのリフレッシュレートに決まったと伝えている。
今回のYoung氏の情報が正しければ、数日前に話題となったスローモーション撮影に関する内容も固まりつつある。iOS 14のベータ版で、iPhone 12は4Kに対応した毎秒120、または240フレームのスローモーションを記録できることが分かっている。従来までのHD画質に対して、4Kで撮影できる点に注目が集まっていたが、尾を引く形で、ディスプレイが120HzのProMotionを使用できるならば、通常の動画の撮影でも120フレームが使用できるのではないかと、まことしやかにささやかれていた。ディスプレイが対応していないのであれば、この尾を引いた部分は単なる噂として幕を下ろしそうである。
iPad Proのように大きなバッテリーを搭載しているならともかくとして、iPhoneのように小さなバッテリーを搭載しているデバイスにProMotionテクノロジーを採用するには、まず低電力ディスプレイを採用することが必然かもしれない。無理に採用すると、思わぬバッテリーの劣化が発生する可能性もある。
また、Young氏は、Appleは2021年にLTPOディスプレイを採用するとしており、ProMotionの実現は2021年モデルまでは期待しない方がいいようである。