InstagramがiPhone 12 Proの写真形式 ProRAWに対応 / Apple ProRAWとは何


Instagramは、iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxで設定可能な写真の保存形式に対応する。

Instagramの開発者であるTim Johnsen氏(Twitter: @timonus) はTwitterで、Instagramのアップデートがじきに始まることを伝えた。

InstagramがiPhone 12 Proの写真形式 ProRAWに対応 / Apple ProRAWとは何

Appleが2020年モデルとしてリリースしたiPhone 12シリーズには、2つのハイスペックモデルが存在し、そのモデルで使用可能な写真の保存形式にInstagramが対応する。

Apple ProRAWと名付けられた写真の保存形式は、その名前(RAW=生) の通り現像前の生データを基本にした形式である。

この新しい保存形式を利用するには、iPhoneをiOS 14.3にアップデートする必要がある。

iPhoneのアップデート、あるいはアップデートの確認は、ホーム画面から「設定 > 一般 > ソフトウェア・アップデート」を開く。

Apple ProRAWの設定を行うには、ホーム画面から「設定 > カメラ > フォーマット」を開き、写真機能の追加として「Apple ProRAW」にチェックを入れる。

この保存形式を使用するには、カメラを起動後に「RAW」と書かれた部分をタップする。

Instagramの注意点としては、InstagramにアップロードされたProRAWデータは、Instagram側でJPGなどに圧縮されるという部分である。仮に非常に鮮明な写真が撮影できていたとしてもInstagram上ではほかの写真と変わらない解像感になる可能性は高い。

ProRAWの注意点としては、1枚の写真辺りのファイルサイズが、最大で25MBの保存容量を必要とすること。JPGなどの写真は、ファイル容量が小さくなるように圧縮されているが、RAW形式に圧縮という概念は存在しない。つまり、iPhoneの使用可能容量(空き容量) の圧迫を招きかねないのである。

iPhone 12 Proで撮影したJPG(通常の保存) 写真が、2MBから3MB前後であることを考えると、25MBは約8倍前後の大きさを持つファイルである。iPhone内の空き容量の圧迫もそうだが、Macなどに移動させて編集作業を行う場合、そのデバイスの負担が増すことも考えなければならない。

ProRAWの使用用途としては、編集作業を必要とする撮影がベストだろう。編集作業に強いRAWデータは、暗所撮影時のノイズ撤去などにも有効なため、夕暮れ時の風景や長時間シャッターを開きっぱなしにした夜空や夜景の写真、それに薄暗い場所で行われるパーティーなどの写真を撮影するときなどにも有効である。

iPhone 12 Proは、iPhoneの名に恥じない性能を有しており、JPG写真であっても相当なクオリティの写真撮影が可能である。iPhone自体、色の出方などが非常に自然で、Photoshopで手直しを行うこともあまりない。そのため、安易に無闇矢鱈とRAW撮影を行う必要性はなく、これまで通り、保存形式にこだわらず撮影に専念する方が無難に感じられる。ProRAWは、カメラを知って、次のステップを考えている人にお奨めしたい保存形式に思う。

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