Appleは、iOS 14.3をリリースし、プライバシーに関する機能強化を図った。
今回追加されたプライバシー機能は、App Storeに関するものがメインとなる。具体的には、App Store内アプリの情報欄に、プライバシーに関する情報セクションの追加された。
もう少し砕いて説明すると、追加されたプライバシーに関するアップデートは、アプリを使用する前の段階、つまりダウンロードの前に、そのアプリがどのような個人情報を取り扱うのかについて、明記する項目が増やされている。
このアップデートにより、アプリに興味を示したユーザーが、アプリをダウンロードする前に、そのアプリがどのような情報を開発者(デベロッパー) に提供しているのか、具体的な内容を予め知ることが可能となる。
これまで、アプリを使用する上で、そのアプリが取り扱う個人情報に関しては、App Store内に記載はなかった。
もちろん開発者側の配慮により、説明文内に記載を見つけることができたアプリもあるが、それはアプリの説明として取り入れられていたもので、Appleが明記を必須としたものではない。
Appleは、新しい時代の幕開けとして、iOS 14のリリースからユーザーのプライバシー機能強化に乗り出しており、今回のアップデートでは、その機能の強化として追加された項目となる。
Appleは、2020年に開かれた開発者会議(WWDC) にて、アプリで収集した情報の詳細をAppleに申告する必要性を説明し、ポリシーにこの要件を追加している。
その要件は、昨日リリースされたiOS 14.3のダウンロード開始を皮切りに、App Store内への表示も開始されたが、現時点では開発が追いついていないアプリもあのが現状である。
プライバシーについて、情報を開示しているアプリについては、アプリ内の情報に「Appのプライバシー」という項目が追加され、ユーザーに関連付けられないデータ、あるいはユーザーに関連付けられるデータの記載がなされている。
なお、開発者が、プライバシーについての要項を無視している場合には、App Store内からアプリを削除する措置が執られているようだ。