Appleは、純正アクセサリーのラインナップに、2020年モデルとして登場したiPhone 12シリーズ用のケースも取り入れた。
既に先行して発売が開始されていたクリアケースとシリコーンケースを追いかける形で、今回新たにラインナップとして加わったモデルはレザーケースである。
iPhone 12本体や、そのほかのアクセサリーを手に入れて、レザーケースの発売を待ち望んでいたiPhoneユーザーは少なくない。待ちに待ったレザーケースを いち早く手に入れたい気持ちがあることは存じているが、レザーケースの使用には注意点があるため、最後まで目を通していただければと思う。
Apple Storeで販売が開始されたレザーケースは、ほかのケースと同様に、材質による価格の統一化が図られており、iPhone 12シリーズ用レザーケースには全タイプ6,800円(税別) の価格が設定されている。
Amazonなどでの販売状況について確認してみたところ、現時点(2020年11月7日時点) では商品ページの存在を確認することはできなかった。現状ではApple Storeのみの取り扱いになるようだ。
おそらく、ほかのケース同様に、数日遅れて後追いの販売が開始されるため、普段使用しているAmazonなどで購入を検討している人は、あと数日のしんぼうである。
Amazon:iPhone 12シリーズ用「純正レザーケース」検索結果はこちら
レザーケースの発売に合わせて、Appleは関連情報を更新したことにも注目したい。追加された内容は、レザーケースを使用する際の注意点である。
単刀直入に、注意すべき項目を挙げるとすると、それはMagSafe跡である。
Appleは、MagSafe充電器のサポートページを更新し、レザーケースに使用されている材質が起因する特性上の問題を追記した。
詳細を伝えると、iPhoneにレザーケースを装着したままMagSafe充電器を使用した場合、磁石により圧着されるレザーケースには円形の型押し跡が現れるというもの。
もし、その跡が気になるようであれば、別材質で作られたケースの使用を奨めている。
この注意点に関して、お怒りになる購入者が出てくるのではないかと、不安が過っている。購入して試すにしては高額すぎるケースである。MagSafe跡が、あとから気になったところで、気持ち的に容易に買い換えられる金額のもではない。
ケースとしては非常に高額な部類になるレザーケースは、ユーザーの満足度を向上させるアクセサリーではあるが、こうした注意点は、あとで悔やまないためにも把握してから購入することをお奨めしたい。
なお、周りにレザーケースの購入を検討している人がいれば、是非情報を拡散提供していただければと思う。
iPhone 12シリーズに採用されたMagSafe充電機能は、磁気の力によってワイヤレス充電器を装着する方法を採用している。
毎回同じ場所へ装着するMagSafe充電器は、レザー以外のケースにも痕跡を残す可能性がある。
例えば、シリコーンケースである。一部のユーザーは、iPhone 12 Proに純正のシリコーンケースを装着した状態で、MagSafe充電器を使用したところ、1日で円形の形が残ることを報告している。
iPhoneの充電を行う一般的な環境は、病院の手術室のように整えられた衛生環境を維持することは難しく、iPhoneは常に埃や汚れに晒されている。その状況下でMagSafe充電器を使用すると、ごく小さな擦り傷が発生し、1年、2年と使用を続けていくうちに、円形の傷はハッキリとしたものになる可能性も考えられる。